久方ぶりの片想い

 



 あ、楽だ。こういうね、自分の経験を交えながら書ける、そんな作品って、読書感想文書くの楽。

 そもそもね、読書感想文ってのは自分の経験を話すという、そんな読書要素なんてどこにも必要がないのだ。というか、経験なんてあまりない少年少女に読書感想文を書かせるというのはなにか違う気がする。というか、義務教育というものが少年少女にありきたりな日常を強制しているというのに。なんたる矛盾であるか。

 ということで。恋というのは少年少女のできるありきたりでありながら個性あるものの一つである。え? 私? 色々恋多き人物なのだけれどね。でも、恥ずかしいじゃん。こういうの。

 でまあ、この『久方ぶりの片想い』ですが、あらすじとしては、なんだかよくわからないパワーで若返った老人が少年となって恋をするというものですが、人妻というか仲良くなった友達の母親に手を出そうとしたり、小学生に手を出そうとしたり、と中々にハードな性癖を持ったご老人でしたね。

 片想いとはかなり無茶苦茶な自己欺瞞であると気付かされる作品でした。

 誰かを好きになるとはかなり身勝手なことで、そしてそれが報われるということはない。誰もがそれを体感するからこそ、共感するのだろう。まあ、作者の趣味であるのか、ハッピーエンドは全くないのだが。でも、この世界にハッピーエンドなどあり得るのだろうか。

 メンテが終わったらどうなる?

 新たにメンテが始まる。


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