読書しない感想文




「閑話休題ということで。始まりました、志望業種は――魔法少女で!外伝 すごいよコロネちゃん!番外編」

「勝手に番外編始めてんじゃねーよ殺すぞ」

「嫌だなぁ。私、作者だよ?」

「作者だからだよ、クソが」

「コロネちゃんは今日も私にだけ風当たりが強いねえ。でも、そんなところがス・テ・キ💘」

「死ね。というか、カクヨムではすごコロ投稿してねえだろ」

「てへっ。それもそうか!」


「ということで、桝屋さんの書かれた読書しない感想文の読書しない感想文を書こうと思うんだけど、なにかいい案はあるかな? 書き出しとか迷っちゃってさ」

「竹内緋色は死んだ。これでどうだ」

「いいね! それ!」

「いいから読書しない感想文始めろよ」


「ダサい、ってやつの読書しない感想文を書いたらしいってのは分かる。でもよぉ、読書しない感想文の読書しない感想文ってなんだよ! わけわかんねーよ!」

「それはワタシのセリフだが?」

「いやね、この企画を始めるにあたり、一番私がどうしようかなって悩んだの。だって、始めたはいいけれど、無茶苦茶ムズイ。なんでこんな企画始めたの? ヴァカなの?」

「バカだろ」

「ということで、これは私が最初に書いた読書しない感想文の読書しない感想文だから、さて、どうしようかって」

「知るか」

「桝屋さんの読書しない感想文は書いてないんだなー。でもいいか。名前的に美少女な気がする」

「男かもしれないだろ」

「男だったら男の娘かぁ。サイコーだね!」

「アホか」

「しかし、読んでないけれど、かなり現実的な視点で作品を観察しているという感じがするなぁ。桝屋さんも読んでないんだろうけど。読まなくても美味しい。読んでも美味しいという読書好きにはたまらない企画。ほらさ、よく本屋でタイトルとかキャッチコピーとかだけ眺めて、どんな作品なのかなって想像するじゃん。そして、実際読んで、想像と同じところがあったり違うところがあったりと、そういう楽しみ? みたいなのってやっぱ本屋独特だなーって」

「最近ちゃおしか読んでないだろ」

「ブラックアリス面白いよー。是非とも読んでね!」

「早く読書しない感想文しろよ」

「あく。あく」

「本気で殺すぞ」

「まあまあ。殺してから言わなくてもいいじゃん? 死亡まほ、結局全人類滅んで終わるし」

「お前のせいな」

「でもまさか、読書していないとは思えないほどの素晴らしい文章。きっとこの人の中ではすでに物語が出来上がっていて、それを作者の性格を想像して反映しながら砕いて言っているんだなって正直脱帽してるの」

「読んでないだろ」

「それ言っちゃったらどうしようもないじゃん。コロネちゃん空気読めないー」

「もともとそういうキャラ設定をお前がしたんだ。それと、そういうことには慣れていない」

「ま、コロネちゃんのおともだちは空想上にしかいなかったからねー」

「だから、お前のせいだ!」

「同じプロットでも世界設定もそうだけど、言葉の選びとか情景の描写とか見てるとこの人の歴史が詰まってるんだなって思うことが多いの。つまり、桝屋さんは清楚」

「清楚詐欺か」

「竹内緋色も清楚」

「下ネタツイしかしてないよな」

「そんなぁ。いるはーとへの愛も呟いてるよっ!」

「キモいわ! いるはーとからミュートされてるぞ」

「いやぁ、いるはーと、フォロワーじゃないし? それにいるはーとは私にかまうよりもっと他のフォロワーに関わるべきなんだ。だから、反省はしてない」

「読書しない感想文はどこいった?」

「まあ、本筋から離れるのはいつものことだし?」

「だから読者がいないんだろ!?」

「そうともゆー」

「一番被害を被ってるのはお前に作られたキャラクターであるワタシたちだ!」

「さっきのはね、そうとも言う、とそうともユーをかけててね」

「無視するな!」

「それより読書しない感想文を書かないといけないでしょ? ヴァカなの? コロネちゃん」

「ワタシは天才だ!」

「自分で言っちゃう? それ。ニチアサの神様よりひどいよ」

「お前がそういうキャラ設定にしたんだろうが!」

「魔砲放つのはやめて。じゃあさ、コロネちゃんはどんな読書しない感想文を書くの? 天才の読書しない感想文を見てみたい!」

「ふっふーん。そこまで言うならやってやってもいいぞ!」

「どれどれ?」

「まず、作者の文体から昭和初期の文豪の言葉遣いについて考察をする。現代社会と昭和初期との相違点を洗い出しながら昭和初期の作家と桝屋氏との相違点を見つけていきだな」

「ワケワカンナーイ」

「ここで注目すべきは桝屋氏の連発するオムライスという単語についてだ。オムライスというのは昭和初期、戦乱の時代において――」

「ということで、すごコロ特別編はここで終わり! ちゃお!」

「何故だ! これからいいところだろ!」

「いや、丁度いいオチが来たから」

「殺すぞ作者。それと、ちゃおは出会ったときのあいさつだ!」







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