第14話 ミリア専用4WD車
僕らは4WD車4台に分乗してウェーハー港に行きます。
出すのは僕と悪亜、イレイ、そして新たに4WD車をコピーで出したミリア専用。
このコピー4WD車は、スペック的には僕のより劣りますが、それでも最高時速150キロはでますし、なによりも、チーとマーの魔法で給油、メンテナンス要らずになってます。
(イレイ達のコピー4WD車も同じ)
因みにミリア専用4WD車の色はシルバーです。やはりミリアは何処と無く落ち着いた雰囲気をだしてますからね。
で、
「AIナビの名前はどうする?」
の問いにミリアは即答で、「アイ」にすると。
まあ、みんなもアイにしてますからね。
「ハジメマシテ、ミリア。ワタシハAIナビノアイデス。コンゴトモヨロシクオネガイシマス」
アイがミリアに言うと、ミリア感動してますよ。思わずダッシュボードの上にある野球ボールぐらいのカメラの入った球体を撫でてますよ。
でぇ、カイトが「僕のは?」と、当然の事を言ってきます。
まあ、カイト専用はミリア専用を出した時に一緒に出したんですが、カイトに渡すと一人で何処かにいきそうで、危ないとの事でブレイク王に渡してあります。無論、ブレイク王専用も出してありますが、何故に三人の王の4WD車はみんな黒色になるんですかねぇ。
僕はてっきり黄金色(ゴールド)になるものと思ってました。
「黒のがカッコイイ!」
あ〜、さいですか。
やはり男の大人は黒色がカッコいいんですよね。
あっ!そうだ。クリエラの専用4WD車は、ミーリエル王国に行く定期船が来るまでかなり時間があるので、一旦プリム小国に戻った時に渡します。
クリエラも了承してくれましたから。
◇◇◇
ウェーハー港に行く途中、アマリリス村の近くを通るので、カイトの意見でアマリリス村によります。
僕、カイト、エレム、ミレンは以前に来てますのでわかるんですが、他の皆さんはまだ行ったことがないので、どんな所か聞いてきます。
「正直、何も無いよ」
確かにあの時は何もなかったですね。
けど、今は色々な妖精達があの地に、アマリリス村に戻って来てますので、緑が沢山蘇っているはずです。
ミルやサラ姉さんも元気で暮らしているはずです。
そして、4WD車は徐々にアマリリス村に近づいていきます。
あの頃は地面に草木がほとんどないために、地面がむき出し状態だったが、今は草原のように緑のじゅうたんが辺り一面を覆い尽くしています。
「驚きですわ!」
「そうですわね、エレム」
ミレンとエレムは驚きながら、車の窓から見える景色を眺めてます。
僕もカイトも驚きます。
ここがあのアマリリス村かと。
あの緑がほとんど無かったアマリリス村かと。
そして僕らは4WD車を、ミルの家の近くに止めた。
ミルの家の前に立っていた3メートル程の木。あの時は木の妖精のお陰で、かろうじて木に緑が付いていた感だったが、今ではその木は高さは変わらないが、緑がこれでもかと言う程、生い茂っていた。
「この地も後何年かしたら、森ができ、動物達も戻ってくるだろう」
けど‥‥‥なんなんだろう?
アマリリス村の村人達は浮かない顔をしている。
土地が緑溢れる土地に戻ったてのに。
いったい何があったんだ‥‥‥。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます