第2話

ピピピピ…

スマホのアラームを切る。

カーテンの隙間から差し込む朝日。隣から聞こえる子ども達の寝息。

蹴飛ばした布団を子ども達にそっとかける。

その隣の布団で寝息をたてるうっすらと髭が伸びた【彼】。


懐かしい夢を見た。【彼】と結婚する前、付き合う前の彼の夢。

とても楽しい時間だった。本当に好きだった。どうか幸せになっていてほしいと願うのは、私のエゴだろうか。


そっと布団から抜け出し、髪を簡単に束ねキッチンに立つ。

今日も1日が始まる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

彼と彼の間 @Eve_1224

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ