共依存

共依存

夜の中みたいに真っ暗な

穴の底で出会ったの

はじめましての挨拶は

代わりのキスですませました

風も吹かない深い穴

淀んだ空気に皮膚が傷んだ

それでも

真っ直ぐなあなたの瞳が

とてもきれいに輝いていました

「あなたはだぁれ？」

壊して

破いて

引き裂いて

引きずり出して

あなたの中身と

あなたの本音を

私の前でぶちまけて

ここには私達しかいない

二人で秘密を分け合いましょう

私の中で眠ってしまった

あなたの寝顔が愛しくて

時間よ止まれと願いました

朝の光みたいに清らかな

あなたの笑顔が大好きです

おはようの挨拶で

代わりに抱きしめ合いました

鳥の姿も見えない穴

硬い砂が皮膚を噛む

それでも

あたたかいあなたの言葉達が

心に染みていきました

「何をしてるの？」

撃って

刺して

閉じ込めて

突き落として

あなたの仮面と

偽りの姿を

私の前で葬りさって

ここには誰も来やしない

二人でずっと踊りましょう

足が血で滲んでも

永遠に止めることはない

狂ったように笑いましょう

自分の半身

自分の片割れ

あなたの一部を私に下さい

あなたと繋がっていたいから

絡めとって

離れないように

結んでしまって

離さないように

あなたを私のものにして

私をあなたのものにして

それだけが

この世界の希望なの