第2話
俺は今日発売するゲームを買いに行こうとしていた
、ゲームを買うお金はソシャゲの大会で稼いだお金だ。
両親が銀行にお金を送ってくれるが、それはあくまでも生活費、俺が個人的に使っていいわけない。
引きこもってる分、周りより多くゲームをやっているからゲームが上達のしていく。
それでも普通の人よりちょっとゲームが上手いくらいだ。
バイトして稼いだ方が絶対楽だ。
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普通の人なら簡単だろう…ゲームを買いに行くなど、小学生でもできる。
だが引きこもりの俺からすると今から冒険の旅に出る勇者くらいの気持ちな事なのだ。
ゲームがすぐに欲しいからと行って直ぐに家に出てしまうのは素人だ、引きこもりマスターの俺からするとまずはマスクを付けて1番人が少なそうな時間に家を出る。そして事前にお店までの最短ルートをネットで確認&欲しいものが何処に置いてあるかを予想して店に入ってからのイメージトレーニングをする。
よし行こう
俺は覚悟を決め冒険の旅に出た、あらかじめ決めておいた最短ルートのおかげですぐについた、そして予想してた通りの場所ゲームがあって直ぐにレジへ向かった、しかしその店員は俺の知ってる女だった、俺の高校の奴だ、しかも俺の事を虐めてくれた奴だ。
俺は重大なミスを犯した。
何故俺はここまで考えなかった学校が終わった時間に来なければ、みんなが学校に行ってる時間に行っていればと頭の中にゲームオーバーと言う文字がでようとした時、紗希が店の前を通った、
この状況での紗希はまさしく神と言ってもいい物だった、俺は急いで紗希を捕まえた
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
と大きな声を上げた、そりゃそうなる小学生を急に後ろから抱きつくなんて犯罪者だ、周りの人がめっちゃ見てくる、警察に電話かけようとしようとしてる奴もいる。
「ヤバい」
「びっくりした!なんだお兄ちゃんか」
「悪い!紗希後ろから急に抱きついたりして、
通報される前にこっち来て」
さすが紗希、頭の回転が速い。
俺と紗希は急いで近くの公園の物置みたいな所に隠れた、狭すぎて紗希の息がかかって、お互い抱きあって紗希の顔は火照っていた、このシチュエーションは本来なら喜ぶ物だろうが俺は何にも感じない、ただ(見つかったらどうしよう)という恐怖しかない。
そろそろ時間もたって落ち着いた頃、紗希には事情を説明し土下座した(あとゲームを買ってきてもらった)
「もう仕方ないなーお兄ちゃんは」と言いながら笑顔で許してくれた。
家に帰ると「お兄ちゃん!一緒に寝よ」と言われて
ゲームをしたかったが今日は紗希のおかげでゲームも買えたし、紗希に迷惑をかけたので今日は紗希の言う事を聞くことにした。
「お兄ちゃんと添い寝♪」
「だからなんでそんな言葉知ってるんだ」
「他にも色んなの知ってるよ」
「…まったく」
「じゃあおやすみ、お兄ちゃん大好き」
と言いながら寝てしまった。
「コイツ本当に俺の事好きなんじゃね?」
と思うくらい、今日はグイグイ来られた、
「いつか紗希のことを好きになれたらいいな」
と小さな声で言って俺も寝た。
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