絶対にお兄ちゃんを惚れさせてやる!
ろいやる
第1話
俺は今日も家に引きこもっていた、両親は家に帰ってくる事はほとんどなく妹と2人で暮らしている、
俺がなんで引きこもってるかをいうと
俺には生まれつき恋愛感情というものがずっと湧かない人間で、クラスのアイドル(クラスの超可愛い子)の話をしてる時「何処がいいの?」なんて言ったら高校に居場所がなくなってしまった、それから性格&見た目ブスと言われ続けて、少しでもめだちたい男子からはちょっかい出され続けていつしか俺は高校の笑いの道具となった。
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「ただいまーお兄ちゃん!!」
妹が帰ってきたらしい、妹は小学生のくせに俺よりも高スペックな人間だ料理も出来るし勉強も出来る、おまけに可愛い、俺は妹が好きだ(人間として)
「お帰り!紗希」
「お風呂にする?ご飯にする?それとも紗希?」
「それ小学生の言う事か?一体何処で覚えてきたんだか」
「お兄ちゃんが私に惚れてくれる為に頑張って勉強したんだ」
紗希は俺に恋愛感情が無いのを知って、『ならお兄ちゃんの恋愛感情がある人間にする為に、お兄ちゃんを私に惚れさせる!』などと頭のおかしいことを言ってきた、紗希は頭いいはずなのに何故だろう。
俺はシスコンでもないし、ロリコンでもない、そもそも恋愛感情がない。
無理ゲーだ。
でもそんな哀れな紗希を見てこの前『紗希好きだ』って言ってみたら嘘とすぐに見破られてしまった、さすが俺の自慢の妹。
「うーーー今日も失敗かーでもいつかお兄ちゃんを紗希なしじゃ生きられないくらい、紗希に惚れさせてやる!」
「せいぜい頑張れよ」
「なに人ごとみたいなに言ってるの!でもそんなお兄ちゃんも大好き!じゃあとりあえず紗希の愛情たっぷりのご飯作るね」
絶対に思ってないことを言いながら料理の準備をしている。
ご飯はいつも紗希が作っている、『小学生の妹に世話してもらってる俺ダサすぎだろ』とは 最初思ったが紗希が有能過ぎてつい頼ってしまう。
しかも俺の病(恋愛感情なし)も直そうとしてくれる。
紗希を好きになりたいのに女性として好きになれない、嘘を付いてもすぐにバレる、俺は紗希を頼ってばかりで俺一人では、なにもできないかも知れないという不安が残りつつ、俺はいつも家に引きこもって、ゲームをやったりアニメを見たり、漫画を読んだりして過ごしている。
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