無駄に地獄のゲーム
「レイズ」
「「「「ドロップ」」」」
「ふざけんな、さっきから俺が乗せるの全員で降りやがって」
なんとなく食後の暇つぶし程度に、俺とナタリア、エンブリオ、エミル、アルの五人でポーカーをしている。
本を読みつつの酒とは違った愉しみでもあり、中々気に入ってはいる。
どうせなら賭けようかと軽い気持ちで持ち掛けたら思いもよらずヒートアップしている。
「ふひひ、ナタリアより先にナユタを」
「英雄に勝って自慢できる夫と!」
「小僧には世の世知辛さを教えんとな」
「……勝ったら、その、ナユタとの、そういうの求めても?」
うん、やべ。
「ワシのターン! フォールド!」
おーい。
「ん、レイズ」
「なるほどね。…………、フォールド」
「コール!」
大体雰囲気を察してほしい。
慎重派のエンブリオ。
勝負派のエミル。
雰囲気に流されるアル。
勝負に乗るナタリア。
「んじゃ、勝者権限として。片付けよろしく」
必ず勝つ「英雄」が負けるわけもなく。
結末はお察し。
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