まちきれない
ふとした時に見える君の柔らかい微笑みは
すぐにかげりをみせてしまう。
その微笑みは僕の為にではなく
他の誰かの為に浮かべるものだけど
それでもいい。
それでもいいんだ。
泣いているよりは
笑っていたほうがずっといい。
君と逢える日、僕は待ちきれなくて
いつも時間より早く行って君を待っている。
今日こそは一瞬でもいい。
君が僕の為だけに笑ってくれないだろうか、なんて。
そんなことを思いながら。
淡い期待に胸躍らせる僕を、いつも優しく見守ってくれているのは
君ではなくて花屋に飾られたステルンベルギアの鉢植え。
今はそれでもいい。
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