まなざし


初めて出会った時

私と貴方は他人同士で……。

言葉を交わすどころか目も合わせることさえなかった。


何度かすれ違い

何度か目を合わせて言葉を交わして。

いつしかそっと微笑み合うくらいまでには心が通った。


それはスノードロップが綺麗に咲いているそんな季節のことで。


いつ頃からだろう

貴方の瞳に優しさがまざるようになったのは。


貴方の言葉に熱を感じるようになったのは。


でも。

まだ私には受け入れる準備ができていなかった……。

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