それでもわたしたちは、後輩を観測する

 まず一話の感想を書きます。あまりに衝撃的だったので。
 結論はハッキリ書いてあるのにその原因はあやふや。断片的な情報からなんとなく想像することができるけど、手遅れになってからではいたたまれない。
 戸惑うのは仕方がない。悪くない。それでも彼は後悔してしまう。
 じゃあどうすればよかったのか? あの一瞬で求めていた正解を出すのは無理がある。


 タイトルの通り、後輩との関係に重きを置いた内容で、ほのぼのからシリアスまでいろんな関係が取り揃えている。

 「どこまでも外側でしかない愚かな後輩」がここまでしても届かないのかと絶望した。
 似ているのにね。

 「液状生物」は短いやりとりながら、微笑ましさが伝わってきた。痛みを伴う関係性の話を読んだ後だと、さらに優しい世界観が沁みる。