また春
季節が巡りましたね。貴方とこうして画面上で再会してから一年が経ちました。人生とは何が起こるかわかりませんね。また花が咲いているのを見るだけで、子供が遊んでいるのを見るだけで泣きそうになる季節になりました。
追伸
私の本は都心にはありますが、地方にはないと思います。
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皆様反応ありがとうございます、あれは私小説ではないかとよく言われていますし、ネットでも散々言われておりますが、本当のところは私にもわかりません。インプットなき所にアウトプットはありませんが、私自身、それがどこでインプットされているのか理解できないのです。モデルはおりません。
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ここだけの話なので、個人メールを差し上げますが、実は殆どの小説は貴方のために書いているのです。貴方と、貴方のような人のために、です。孤独にうち勝ち、毎日戦っている貴方のために。
追伸
ご両親とは離れましたか?もしよろしければ個人メールください。
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返信ありがとうございます。
初めから個人メールすべきでしたね、申し訳ございません。
ご友人と会えないのは寂しいですが、きっと近くにいると思います。貴方をずっと見てきたわけですから、そう簡単に離れることもないと思います。会えることを祈っております。
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会えましたか?久しぶりでしたね。ずっと会えてなかったのは、貴方が現実で充実してたから、ご友人が出る機会を失っていたのでしょうかね?
なんと仰ってました?
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ご友人は相変わらずみたいですね。かっこよくて尊敬します。私も会ってみたい限りです。画面上でも話せればいいのですが難しそうですよね。
追伸
このところ胃の痛みや息苦しさがあります。自律神経失調症かと思われますが、どう思いますか?走っているときは少し楽になります。病院に勤める貴方ならなにかわかるかと思って。一度内科に行くことも考えておりますが。
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返信ありがとうございます、
そうですよね、内科に行くしかないですね。ありがとうございます。
ところで、あなたのご友人は気まぐれに出てくるのでしょうか?何もわからなくてすみません……単純にどうなっているのか気になるのです。こちらから何かすることはできないのでしょうか?
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そうなのですね。ならご友人の意志を尊重するしかなさそうです。
ところで私は最近、何かに衝き動かされているような感覚があります。なんでしょうね、私は私自身の意思で確かに動いているのですが、それ以上になにか大きなものに動かされているような感覚です。
わかりますか?私はたまに正夢も見ます。きっと起こり得た世界線のうちの一つが今の現実に過ぎないのでしょう。しかしそれでも、運命は何か変えられないものかと画策してしまいます。たとえそれがどんなに愚かなことであっても。
不思議なものです、走ったり電車に乗るととても息苦しいはずなのに、どこか心地よさを感じるものです。ああ、今は何も考えなくていいんだ、ただ移動していればいいんだ、そういう感覚に陥ります。会社に行くのも同じですね、私は頭を空にするために働いているみたいです。一種の自己療養として。
しかし駄目ですね、春はとても苦手です。道行く人々の今日の一日やこれから続く明日以降の膨大な未来のことを考えて頭がぐちゃぐちゃになります。なぜでしょうね、ただ歩いているだけなのに息が詰まります。今は花を見てもただ泣きそうになります。
夏にはまた新刊が出ます。
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