第一章~神界~
第一話
「………て、………て」
どこからか俺を呼ぶ声がする。う―――ん。俺は、誰に呼ばれてるんだ?
「極夜さん、起きて、極夜さん、起きて。」
うん。やっぱり俺は、誰かによばてるみたいだねwそして意識が覚醒してきて、目を開けると、そこには、
な、なんと、そこにはおっきなメロンが二つと超絶美人でかわいいお姉さんがいるではないか、、、しかも、めっちゃ笑顔で。もう、かわいすぎて、照れまくっちゃって、顔が見れないよ。 俺、今、鏡見なくてもわかることがたったのの一つだけあることに気付いた。 今の俺の顔は、絶対に、耳までリンゴみたいに真っ赤化だよ―。うん。よし、自分の分析と目の前の美女の事は、一回置いておいて、今の状態の整理をしてみよう。
まず、教室の床に魔法陣が表れて、そこに先生が来たけど扉は鍵を閉めてないのに開かなくて、俺たちが魔法陣から溢れ出る光に飲み込まれそうになった時に扉が開いて、先生が入ってきたら、光が一層強くなって次に気付いた時には、この美女に起こされた。と、なるほど、ほとんどわからねぇじゃないか。
と、そこまで考えていると、目の前の美女さんが顔を赤らめながら、
「あのー、考えがまとまりました?わからないところは今から、説明しますから。」
ん?俺って今、考えてるの声に出てたか?なんでわかるんだ?
「そこも含めて、今から説明しますから。まずは、自己紹介からですね。
私の名前は、美を司る女神 アフロディーテです。気軽にディーテって呼んでくださいね。そしてここは、神界言われる場所です。極夜さんたちのクラスは、異世界の国 ルーシャリア帝国に勇者として召喚されることになってしまいました。ですが、そこの世界は、極夜さん達がいた地球のように普通に、安全に暮らしていけるような場所ではないので、私が、この召喚に介入してある程度最初から皆さんにはスキルや加護といった形でお渡ししようと思ったんです。
それで、他の極夜さん以外のクラスメイトの人たちは、神界に来るのに必要な魂の器の大きさが足りていなかったので、私とは、会わずに渡したのですが、極夜さんは魂の器の大きさが足りて神界にも来れたので、直接会ってお渡ししようと思ってここに呼びました。ボソ(あと、極夜さんとは、直接お話ししたりしたかった、ですからね。)」と、最後のほうは顔も赤くなって俯き加減でよく顔が見えないし、声も聞こえ無くなっちゃったけど、
「え、今最後の方なんて言いました?最初のほうは、何となく予想通りですけど…」
「はい、大丈夫です。では、説明の続きを始めますね。そして、極夜さんには、あげる物の選択肢が二つほどあるので、それは説明が終わった後に、選んでもらうとして、召喚後の話をしましょう。まず、ルーシャリア帝国の人は、魔王が私たち人族を滅ぼそうと攻めてくるの助けて欲しいとか、言ってくると思うのですが、それは、全くのウソです。今代の魔王は人族を滅ぼそうとするどころか、人族と共生を望んでいて、今までの魔王とは全然違います。 本当の目的は、極夜さん達勇者の強大な力をもつ者を奴隷にして、他国を攻めてすべての土地をルーシャリア帝国が支配しようとしています。以上が、召喚された後の国の事です。ちなみに召喚された後は、極夜さんの好きに生きて大丈夫です。残念ながら、私の力で、元の世界に戻すことはできませんが、向こうでは何しても大丈夫です。では、さっき言っていた、極夜さんにあげる物の選択肢を言うので、選んでくださいね。まず一つ目は、他の勇者たちと同じように私の加護とスキルなど与える物こと。次は、召喚されたときにここ神界に来れた人にだけ選択肢として与えてるんですが、私達神たちが作った神界に来れて、尚且つ受け取れるだけの魂の器があれば手に入れることのできる物です。でも、二個目のほうは、今まで一度もこれに適応できた人は、いませんでしたね。しかも、これを試して失敗すると、召喚するときに私の加護しか受け取ることができなくなっちゃうんですよ。極夜さんは、どちらにしますか?」
「ディーテさん、ちょっと、考えさしてもらっても、いいですか?」
う―――ん。これ、やっぱり俺たちを召喚するのってやっぱり他国と戦争して勝つための道具とか、駒にしか見ていないということか。予想通りですね。で、ディーテが言ってるのは、どちらがいいのか。迷うよこれは、うーん。安全に一つ目を取るか、これを一つのチャンスと見て、向こうに行っても、大切なものを守るための力を手に入れるために賭けに出るか? どちらが、いいか?
迷うなー。賭けるか。地球では、安全策しか取って来なかったし、もし失敗したら自分の努力で補えば良しだから、
「ディーテさん、俺、決めました。二つ目のほうにします。」と、俺が言うと、ディーテさんは、くりくりしててかわいらしい大きな目見開いて、とてもびっくりしていた。
「本当にそっちで、いいの?成功すれば、強力な力などが手に入るけど、失敗したら、ほとんど何も貰えないで、向こうに行くことになるんだよ。」
「はい、それでも大丈夫です。」
「ちなみに二つ目を選んだ、理由を聞いても、いいかな?」
「はい、一つ目の理由は、僕の魂がうまく適応すれば、向こうの世界に行ってから出来た守りたいものを守ることができると思ったからです。二つ目はもし失敗しちゃっても、自分の努力次第では、守りたいものをしっかりと守っていけると、判断したからです。」
「うん、わかったよ。それだけの理由があれば、どっちに転がっても大丈夫そうだね。じゃぁ、行くよ。」
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