SFであり叙事詩でもある本作、古典的なコンセプトを使いこなして見事題材とマッチさせた。 若き科学者達の勇気と情熱には本当に胸を打たれる。一方で、長老達の気持ちも分かる。 仮説と検証が壮大なスケールで進められる傑作。
しっかりつくられた世界観に描き出された目覚め。読み終わった時に得られる満足感がすごいです。たった4000文字とは思えない、壮大なSF物語をぜひ体験してみて――!!
まず、本格的なSFの文体に圧倒される。そこから練られた科学考証に移り、世界感に話が広がって、登場人物達の群像劇がストーリーを盛り上げる。短い文章で、ここまで本格的なSFを読ませてくれるなんて、作者の執筆力にただただ敬服いたしますm(_ _)m
終末世界。何もかもが変わり果て、地球という星が終わってしまったかのような環境で、それでも人類は生きながらえていた。地球がどうして止まったのか。その答えと、どうすれば復活させられるのか。結論を導き出した二人は行動に出るのだ。骨太なSF設定と、ダイナミックな展開をたった4000文字で描き切ったSF短編!ちょっとした時間に浸れる終末未来です。
真面目にSFしてます。文字制限のせいで背景描写が断片的ですが、おそらく作者様の中にはちゃんとした背景があると感じました。これ、KACで使っちゃうのが勿体無いネタですね。長編化を希望します。とりあえずこれは予告編ということで。