第64話

ゼラが開けてくれた森の中を進むこと約10分程でゴーレムのところに着いた。


あれ?思ったより近いんじゃね?って思った人手ーあげて!


森の中だと茂りすぎてもっと遅い予定だったんだよ!


まぁ、そこはいいとしてこれがクリスタルウォーゴーレムかぁ…


なんか、小さいなぁ…


「主!このゴーレム危険です!!」


「え?あ、うん…大丈夫だよ。今回はルイスに任せようか。ゼラもメイド長がどれだけ強いか見ておくといいよ。私よりも強いから。」


「はぁ、お嬢様より強いとなるどんな化け物ですか…昔の英雄と呼ばれた人でも勝てそうにないのに…」


「と言っているが、どちらが強いのだ?」


「ルイス!」

「お嬢様です!」


「息ピッタリだな。」


「ゼラは、何となく分かるのでしょう?」


とルイスが聞くと


「まぁ、強者は識別できないのは命の危険に繋がるからな。というか、ゴーレムは掘っておいて大丈夫なのか?」


「大丈夫だよ。いま、多分動けないから。」


「何故だ?」


「簡単にいうと、魔力の壁を2つ作って、それで挟んでるから。」


「これはルイス殿も出来るのか?」


「こんなことが出来るのは、お嬢様だけですよ。」


「え!?そうなの!?」


魔力は普通物理的に使えるものではないらしい。


「ま、まぁいいや、ルイスの戦い見ていようか。」


私がそう言うと、ルイスが2回手を叩いた。


すると、近くに魔法陣が現れた。

転移用の魔法陣だ。その中から2人のメイドが出てきた。1人は副メイド長のマリア。

もう1人は…ひとりは…ヒトリハ…あれ?知らないメイドだ。

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