第63話

ゼラが回復したので魔の森に行くことにした。


「それじゃあ魔の森に行こうか。」


「主、魔の森にいくのに馬車が必要だが、あるのか?」


「ん?馬車なんて使わないよ。そのうち作るけど、今回は転移だよ。」


「てんい?なんだそれは。」


「まぁ、やろうか。」


そういうと、タイミングが分かるように「転移」といい、魔の森にとぶ。


「お帰りなさいませッス!」


とジュラお迎えしてくれた。


「ただいま。よく私だって分かったね。」


「繋がってるからっス。」


「なるほどね。それで、ゼラは回復した?」


ゼラは、転移で起きたことにあまたが追いつかない様子。


「先程まで、屋敷にいた…今は魔の森…」


「簡単に説明すると、魔力でこっちと屋敷にゲートを作っただけ。」


簡単な話だ。


「う、うむ。分かったような分からなかったような…」


「まぁ、それはいいや。適当に魔物を狩りながら、最深部までいくよ。」


そういいながら、森の拠点から出発した。

森の拠点は、深部手前ぐらいにある。


今回の狙いは最深部にいる、クリスタルウォーゴーレムと言われる、魔石の塊のようなのの核だ。


魔法伝導がよく、効率もとてもよいのだ。


ゴーレムまでの道のりは、歩きだ。


「主、魔物を狩りながらだと、遅くなってしまうぞ?」


「ん?歩いてる速度は落とすつもりも、上げるつもりもないよ。」


と話していると、フォレストエルダーゴブリンが襲いかかってきた。


このゴブリンは、森の中に潜むゴブリンで20匹ほどの群れを作り、非常に素早く罠も使ってくる、普通の冒険者には相性が悪い。


私には関係ない。


「ホーリーレイ」


そういいながら、私達を中心に半球状にとばす。


当たった、ものを収納する。


他の魔物が出てもこの連続だ。


最深部に着くまでに、約200体近く倒した。


ドラゴン系統は頭が良く、観察してから来るので危険を察知し逃げてしまったので、ほとんどが、狼、熊、ゴブリン、オークなどだ。


「さぁ、ゴーレム探ししましょー!って言いたいとこだけど、もう見たつけてるから行こうか。」


「あ、もう見つけているのか…」


「ちょっと、中心から離れているから直線で行くよ。」


そういいながら、道を切り開こうとする。


すると、草や木が道のように通れるようになった。


「あれ?こんなスキル持ってないけど…」


「主、私がやったのだ。森の詩というスキルなのだが…いらなかったか?」


「ううん、助かるよ。」


ゼラにお礼をいい進むことにした。

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