第62話

主従の契約を行う。


「それじゃあ、昨日言った内容で契約するよ。いい?」


「あぁ、昨日も言ったようにこの命は主のものだ。」


そう言ってくれるので、契約を行う。


魔力をゼラと繋ぎ契約を済ます。


「鎖骨あたりに契約紋があるだろうから見せてもらえる?」


ゼラに見せてもらうとそこに、凄いカッコイイサキュバスのような文様が出ていた。


「あれ…これって…」


それを見ていたルイスが私に突っ込んできた。


「お、お、お、おじょ、おじょ、お、おお嬢様!」


「も、もちつけ!ペッタン!いや、違う!落ち着け、ルイス。深呼吸!」


「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー、」


「違う!それはなにか産まれちゃうから!」


「すーーーーーー(3秒)はーーーーーーーーーーー(7秒)」


「それも違う!それダイエットだから!『ミ○ティーーー!!!』ってなっちゃうから!てか、もう落ち着いてんでしょ!」


「はい。」


「で、飛びかかってきた理由は?」


「あの紋様を私にも欲しいと思います。」


「あれ、なんの紋様か知ってて言ってる?」


「はい。故に欲しいのです。」


「主、話を遮るようだがこの紋になんの意味があるのだ?」


「私の親がサキュバスなんだけど、簡単に言うと淫紋の効果がついちゃった。テヘッ」


「む?『いんもん』とはなんだ?」


「私が説明しましょう。淫紋とは、主から貰う刺激、もとい、痛みなどを全て快感に帰れる代物です!」


「まぁ、私が望めばの話だけど…」


「ふむ…やってみてくれるか?」


「いいの?癖になっちゃうかもよ?」


「1度きりだ、癖にはならん。」


「わかった。」


ゼラに後ろを向いもらい、気持ち良くする、と考えながら背筋をなぞる。


あっ、ゼラが崩れ落ちた。


「まっふぇくふぇ…ハァ…これふぁらめぇらぁ…」(待ってくれ、これはダメだ。)


「まぁ、分かっていたことなんですがね。」


とルイス


「まぁ、ルイスにあげるかどうかは置いておいて、ゼラが回復したら魔の森に行こうか。」


「ま、お、お待ちを!おじょうさまぁぁぁぁ!」


私は自室に戻った。

ルイスの叫びなど聞かなかった。

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