第52話

「そんなことより、何か用事があったから来たのだろ?」


と、無茶振り王族がなにかいってきた。


「魔法学校に入る手続きして欲しいんだけど」


「わかった。」


わーい、ありがとーって理由とか聞かないの?!


「理由とかって聞かないの?」


「ん?娘の命の恩人に頼まれたことだ、できる限り叶えるつもりだからな。」


「さ、さようで…」


「あー、そうだ。何年に入る予定なのだ?」


「1番したで。」


「その体型でk「あ・な・た?女性に失礼じゃなくて?」」


王妃様の後ろに般若が…


「す、すまない!女性にいう言い方ではないな!」


ここの世界でも、奥さんの方が強いんだなぁ〜


「あっ、体ならどうとでもなるから大丈夫ですよ!」


「どうとでもなるとはどういうことだ?」


「変身魔法っていうのを使って子供に出来るので」


「「「は?」」」


王族一同マヌケ顔だ


「そんな驚くことじゃないでしょ?」


「カミラ様だったかしら?」


「カミラでいいよ?なに?ヴィオラ様?」


「私もヴィオラでいいです。変身って言うのはどんな生き物にでもなれるのですか?」


「制限としてはあんまりないけど、私は人以外になるきはないかな。」


「その魔法は魔族全員が持っているのかね?」


「持ってないと思うよ」


「ふむ、そうk「魔族?!」」


反応したのは王子2人だ。


「お前、魔族なのか?」


第1王子のクリスウェルか聞いてきた。

(以後、クリス)


「魔族だけど、どうするの?」


「「倒す!」」


クリスと第2王子のルーズウェルが斬りかかってきた。(以後ルーズ)


2人はヴィオラの弟なので、傷つける訳にはいけない。


なので、「拘束魔法」を使おう!

新しい魔法だ(`・ω・´)ふんすっ!


「ウィプスバインド」


そう唱えると、一瞬で花が咲き、王子2人をツルで拘束する。


………花いる?


いや綺麗なんだけど…薔薇なのはいいんだけど、普通薔薇っていったら棘じゃん?なのにツルはツルツルなんだよ?!ツルだけに?ハッハッハッ、じゃない!なんか凄い違和感!


「くっ!離せ!」


「魔族め!」


なんか、すっごい嫌われてない?


「魔族に恨みでもあるの?あっ、あるか。敵だもんね。」


「クソっ!魔族なんかに!」


「もしかして、知らなかったらごめんね。人間よりも魔族の方が魔法も、力も、知力も上って知ってる?」


「「「は?」」」


「あ、やっぱり知らないんだ…それに、魔王が親玉だと思ってるかもしれないけど、実際は、この国は魔王に助けられてるんだよ?」


「どういう意味だ?」

クリスが聞いてくる。王も知らないようだ。


「いま、戦争しているところってどんな状態か知ってる?」


「均衡しているのだろ?」


ルーズが答える


「そう、何故かわかる?」


「人間と魔族の力が同じだからだろ?」


「違うよ。今は勇者がいるよね?」


「あぁ」


「それで、今は均衡。じゃあ、勇者が現れる前は?」


そう問うと、王族全員があることに気づき青ざめる。


そう、勇者が現れる前からずっと均衡状態だからだ。


勇者は、この世界に3人いるらしい


私が会った、傀儡のタイガ

他は、戦争の最前線に出ている。


勇者がは強力だ。確かに魔族にダメージを与えていると思う。だが、魔族の死人は少ない。

勇者と張り合えてしまっているから。


「何故、攻め込まれないか。」




「魔王が"攻め込むな"って命令を出しているからだよ。」


「う、嘘だ!勇者と張り合える訳が「張り合えてるんだから現実見なよ。」


「まぁ、こんなことはいいや。あとは、そっちで対処してね?あっ、それと、私魔族だけど特に人間に危害は向けないよ〜。じゃあ、王様、入学手続きよろしくね」


そういい、帰った。


ただ、説明がめんどくさかったから。



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