第26話
カミラは優男の屋敷にあった書類を要りそうなところだけを適当に持ち屋敷を出た。
屋根の上をカエデに乗せてもらいながら王城向かっている。あたりはすっかり暗くなり、夜になっている。
王城を外から一周回ってみたところ結界等を貼っているが、簡単に誤魔化せるぁなどとカミラは思っているが、実際は宮廷魔導士がやっても、欺けるものではない。
王の現在の位置は動いておらず、寝ているか執務をしているのどちらかだろう。
門は封鎖されており入るのがめんどくさいので、王城の壁を超えることにした、。
入ってみると見事に整備されており、少し見とれてしまった。
王がいる部屋に向かうと、部屋の前に警備が二人いた。
警備二人をスリープで眠らせて入ることにした。
入ると王は机に向かい
ばれない様に自分に隠ぺい魔法をかけ、そっとはいり王の首元にナイフを突きつける。
「静かにせていてね?抵抗しなければ殺さないから。」
「っ!部屋の前に警備兵がいたはず...」
「今頃はいい夢を見ていると思いますよ。あと、騒がないでくださいね?間違えて殺してしまうかも~」
「いいのか?わしを殺せば、魔族に国が滅ぼされてしまうぞ。」
「ずいぶん落ち着いてるね。それに私は、魔族だからここが攻められても関係ないんだよね。」
というと、私が魔族だと知ると、強張っていた体をさらに強張らせた。
「何が目的だ、女魔族...」
「目的?というのかわからないけど、この国の悪い奴の情報かな。それを届けに来たってこと。そのかわりにちょっとしたお願いを聞いてもらうって感じかな。」
「魔族の女が言ったことを信用できるか。」
「ああ、書類に印(イン)が付いている奴ばかりだから安心していいよ。まぁ、見てもらうのがいいよね、はい。」
そういい王に適当に持ってきた書類を渡すと、ある程度サラサラと流した後に驚愕したように目を見開いて読みだした。
「私は魔族だけど、人間の国に住みたいの。その後ろ盾になってくれない?その代わりと言っちゃあなんだけどいろいろ手伝うよ。」
「手伝う?何を?」
「例えば魔の森から出てくるSランク以上の魔物の討伐とか、情報収集とかかな。」
「ふむ...」
「じゃあ、返事は明日聞きに来るね。私を殺そうとしたら...わかってるよね?」
といい王城を後にした。
王は今起きたことに冷や汗をかき、明日までにどうするか焦って考えていた。
そのころカミラは
「う~ん!なかなかスリリングだった!」
楽しんでいたようだった。
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