第23話
黒髪の男の子達を助けたのはいいがどうしよう。
何者か気にはなるけど鑑定はできるだけ使いたくないし...
喋ってみたらいいかな
「大丈夫だった?」
声をかけると剣を向けてきた。
(この剣...聖属性?)
「なにもんだ?あんた。」
「助けてあげたんだから、普通はそっちから名乗るでしょ...まぁ、いっか。私はカミラっていうの苗字はないよ。」
「俺は井ノ上 大雅、勇者だ。」
(勇者?さすがに弱すぎない?嘘?)
「タイガって言ったけ?本当に勇者?」
「あ?どういうことだ?」
「あー...簡単にいうと弱くない?パーティーメンバー含めて。」
あ、青筋立ってる。まずいこと言ったかな...
「勇者様になんと無礼な!」
「勇者様が弱いわけがないでしょ!」
「そうよ!」
あ~、(勇者様大好き~♡)タイプか、ってことは...あ~勇者は「俺は特別!」って思ってるタイプだな。
あー、メンドイ。やっぱり逃げよ。
いまにも襲い掛かってきそうなんだけど。
「あっ、用事思い出したから帰るね。」
「させるか!」
「動きが遅いよ、勇者タイガくん。転移。」
転移をして、男を燃やしたところの近くに出た。
このまま、夕方までに人間の国に入ることにする。
予定道理来れたけど、人間の国の入国審査が長い。それに、冒険者らしき男たちからいやらしい目で見られる。確かに発育はいいけど、このまえ12歳になったばかりなんだけど。
やっと審査の番になった。
「姉ちゃんは身分証明書を持っているかい?」
「いえ、辺境の小さな町から来たので持ってません。」
「姉ちゃん、いま何歳になった?」
「12になったばかりです。」
「12!大人びてるな...12なら冒険者登録ができるから、仮入国書を渡しておくから、冒険者ギルドで登録しておいで。見せに来てくれればいいから。」
「はい、ありがとうございます。」
仮入国書をもらい、すぐにギルドにむかった。
ギルドに入ると、酒を飲んでいる冒険者がおおくいた。
受付に近づいていき、受付のお姉さんに声をかける。
「あの~、冒険者登録お願いできますか?」
「はい、この紙に名前と職業と性別を書いてください。」
渡された紙の名前はカミラだけにして、性別は女。
職業は迷った結果、召喚魔術師とした。
「カミラさんですね。職業は...召喚魔術師ですか。召喚はできますか?」
「はい、二匹ほど。」
そな確認のあとは、ギルドの説明をしてもらった。
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