第21話

祝20話突破!更新は遅いかもしれませんが、頑張って書きます!

(イベントに投稿するだけでこんなに見てくれるとは...)

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人間の国に行くには、魔の森という広大な森を抜けるか、戦場を抜けるか、、海を使ってぐるっと回って入るしか道がないみたいだった。


「はぁ、どのルートで行こうかな...」


『海はだめそうでありんすね』


「海を渡る方法がないからね」


『なら戦場をいかない?』


「森だと気が休まらないし、どれだけ時間がかかるか分からないしね。」


私たちは戦場を通り抜けていくことにした。

戦場は魔の森の東側に位置する。

地図としてみると、上に魔国。下に人間の国になっており、その間に魔の森がある。

その東側だけぽっかりと開いており、そこで戦争をしている。


手を取り合えないものか...


ついでにお父様は数回和解の使者を出したのだが、最後に行かせたもの以外帰ってきていない。一番最後の使者は「人間にやられた」と言っていたようだ。

そのことをきっかけに、魔族の貴族が怒り、戦争がさらに悪化している。


私たちは歩いていたが、フェルが乗せてくれたので、日が落ちるころ戦場の近くの魔の森までこれた。ここには魔物が少ない。理由は、周りを人間の「冒険者」というのが狩って回っているからだ。


「今日はここで野宿しようか。」


買い物は済ませてきた。

買ってきたものは、食べ物(カエデ達ようの肉も)、調味料、料理器具、ふかふかの寝具、水(大量)、服 とこんな感じだ。


多分、約3か月分に匹敵する量を買った。

お金は魔王城を出るときに、お母様からもらった。

お母様の護衛が悪い組織を潰すたびに持って帰ってきた、お金を渡しに大量にくれた。国では、出どころのわからないお金は使えないらしい。


今日のご飯はパンとシチューだ。う~ん、いい香り。

前世で料理学校出ててよかった!


実際はカレーを作りたかったが、スパイスがなかったため残念。小麦はあるので麺類はそのうち作ってみたい。


今日は寝て明日に備えることにした。


夜の索敵はフェルとカエデがやってくれるそうだ。


ふかふかのベットにふかふかの尻尾を抱いて寝た。今日の尻尾はカエデの九本の尻尾だ。それではおやすみなさい。


そのころ魔王城ではカミラがいないことに気が付いたグラズことお父様は「せめて顔だけでも見せてくれてもよいだろう...」としょげていた。

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