第18話
お父様から学園のことを詳しく聞きたいと言われたので、自分でカエデとフェルを召喚したことから学園をやめてくるまでを詳しく話した。
「ふむ、学園長がそんなことをしていては話にならん...」
「それなら魔王権限で学園長の地位からおろしてしまえばいいのですよ~」
「そう簡単にはいかないのが今の学園長なのだ」
『あの学園長はんは、なにかしら功績を残しているのでありんすか?』
「お父様に聞いてみようか。お父様、カエデが学園長は何か功績を残しているのか聞きたいみたいです。」
「あやつは功績というより人脈が広い。特に悪い人脈とな...そいつらを押さえつけるかわりに学園長になったんだ。」
「『汚いやり方...』」
「あら~そういえば...」
とお母さま何かを思いついたようで、メイドに何かいうとメイドが部屋を出て行った。
「エリア、なにか思いついたのかね?」
「ええ、この頃スカウトしてきた人を思い出して~」
とお母さまが詳細を言おうとすると、コンコンとノックがされた。
部屋の外から声がした。
「サリエリア様に呼ばれ来ました。」
男の人みたいだ。
「入っていいわよ~」とお母さま。
入ってきたのは顎髭の生えた50~60歳くらいのおじさんだった。
「お初にお目にかかります。グラディスといいます。」
すると、お父様が目を見開いて固まってしまった。
「お父様?」と呼ぶとお父様がしゃべりだした。
「グラディスというのは、あのグラディスか?」
「あの、に当てはまるかはわかりませんが、以前は『死神』と呼ばれていました。」
「やはりか...エリア、先ほどのスカウトのことを聞かせてくれるか」
「ええ、いいですよ。グラディス?話しても構いませんね?」
「はい。構いません。」
と了承がとれたところでお母様が話し始めた。
簡単にまとめると
グラディスが入っていた組織のなかの一部が、グラディスの才能に嫉妬をし大人数で挑んできた。どうにか逃げ出せたが、何回か攻撃を受けてしまい、ほぼ瀕死の状態だったところをお母様の護衛部隊が見つけ、お母様が助け、スカウトををしたところ「元居たところには居場所がないから、恩を返すのにこの命を使おう」といい仲間になったようだ。
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