第11話
「ねぇ?どうしたの?」
「うるさい!うるさい!うるさい!
これでも喰らえ!ヘルファイアストーム!」
あぁ、なるほどね。バレないように小さい声で詠唱していたわけか。
「お前は俺を怒らせたんだよ!死ねぇ!!!」
私は初めて殺意のある攻撃魔法を放たれた。
…へぇ、これが殺意か…
初めてのギスギスと突き刺さるようなものを感じる。後で、強そうな子に殺意とはどんな感じに感じるのか聞いてみようとおもった。
「うあぁー、すっごーい、つよそー」とどこかのフレンズのような褒め言葉を適当に返して、水魔法と風魔法の合わせ技の「ウェーブストーム」で相殺しておく。
「奥の手は終わりかな?それじゃあ次行くよー!」と笑いながら降参と言えないように合間を開けないように弱めの攻撃魔法をにこやかに打って行った。
これ以降、カミラは「ドS魔法少女」というあだ名が付いてしまい。学校の歴史にこのあだ名を残すことになることを知らない。
〜閉話〜
目の前にはほぼパンツ姿のブーちゃんが寝ている。
「先生〜?これってどうなりますか?」
とハンス先生に聞いてみる。
「あ、あぁ、これはカミラの勝ちになるな。」
といい、咳払いをし
「勝者カミラ!」
というと、いつの間にか集まっていた野次馬から完成が飛んでくる。
中には「俺を踏んでくれー」とか言ってる奴がいるがスルーをしておく。
弱めに「ウォーターボール」をブーちゃんの顔面にぶつける。
「ん、うーん…」
といいコソザクが目を覚ました。
「コソザク君?目が覚めたね。賭けのことはよろしくね。」
といい人を寄せないようにさっさと歩き寮へ戻った。
お風呂の時も夕ご飯の時もすごく目線が気になる。
次の日の朝
コソザクが席に座っている私のところに来た。
「頼む!家の財産の半分取られると家が潰れちまう。わがままを言っているのは分かっているが少なくしてくれないだろうか?」
と頭を下げてきた。
「はい?賭けの報酬を変えろと?」
「…あぁ、そういうことになる。」
「何故?あなたの傲慢さが招いたことでしょ?何故私が変えないといけないの?」
と言ってみる。
「これは俺の傲慢さが招いたことだ。親からもこっぴどく叱られてきた。」といい頭を下げ続けている。
「はぁ、しょうがないわね。」
『決闘報酬変更「コソザクからカミラへの報酬」家の財産から平民を大切にすることへ』
「これでいい?しっかり平民を大切にしなさいよ。貴族のは平民がいないと生きていけないのだから。」
「あ、あぁ、分かった。
…今自分で決闘の制約を変更したのか?」
「えぇ、そうよ。みんな出来るでしょ?」
と周りを見ながら聞いてみるが、全員が首を横に振った。
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