第10話

今、私は開いた口が塞がらないを体感している。


目の前の決闘相手の格好に唖然としている。


「来てやったぞ、平民!なんだ?どうした?ビビって何も言えないのか?はっはっはっ!」

などといいながらコソザクが来た。


何故唖然としているのかと言うと、ちょっと金持ちの冒険者風の格好に金色のマントを羽織っているのだか、着ているのがブーちゃんだからだ。


「……せ、先生。私があの趣味の悪いマントと服って破損させたら私が直さないと行けないんですか?」


「い、いえ。この学校に入る時に自分で直すことになってるので、多分大丈夫です。」


「良かったぁー!」


「おい、平民!何を喋っている!早くやるぞ!」


遅れてきたのはあんたでしょうに

と声には出さず心の中で怒ってやった。


声に出せば絶対めんどくさいからだ。


「では、決闘を始めてもよろしいか?」


とハンス先生が言ったので、頷いておく。


「来ているのだから出来ている!」


とブーちゃん…コソザクが言っている。


「お前が負けたらこの学校から出て、俺の所に奴隷としてこい!」


「いいですよ。では私からはどうしましょうか。…では、今後私には関わらないでください。それとあなたの家の財産の半分を貰いましょうか。」


「いいだろう!まぁ、俺が勝つけどな!はっはっはっ!」


「それでは、双方準備を」


と言うので小手調べ程度に攻撃をしようと構えるが、ブーちゃんはニヤニヤしながらこちらを見ている。


「この決闘は正式に魔法をかけて始め、双方の同意がある報酬を1週間以内に払わないと奴隷落ちになります。それでは!はじめ!」


と言われたがブーちゃんには動く気配がない。


「平民に先手をやろう。まぁ、俺のこの装備は特注品だから壊せないがね!」


「それでは何魔法にしようかな〜🎶これ!

ライトニングアーツ!」


この魔法は雷魔法の上級魔法で、雷で武器を作り相手に当てる魔法で魔法無効以外は貫通ダメージが入る。


「うぎぁぁうぉおぅ…」


あっ、失神した。

あれ?手首の腕輪に魔力が集まった…あっ目が覚めたみたいだ。

手首のは気付けの役割があるのか、あれから壊すか。


「ブレイクマジックアイテム。」


この魔法は、下位の魔法道具を壊せる魔法で、回路をゴチャゴチャにしてショートさせ壊してしまう。


「ねぇークソザコ、じゃない、コソザク。降参したら?」

と呼びかけてもブツブツといいこちらを睨んでいた。

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