第18話 二対二 一
「んん…」
綜縺は目を開けた。
「おお、目覚めましたか。お身体の方は大丈夫で?」
綜縺の声に反応して、老人が話しかけて来た。
「あ、はい。あなたは?」
綜縺は少し頭がぼうっとしながらも聞いた。
「ナルダです」
ヨレヨレのT―シャツにズボンを穿いた老人は答えた。
「ナルダさん。ありがとうございます。ここはどこですか?」
綜縺は起き上がり、尋ねた。寝ていた場所には茣蓙(ござ)がひかれていた。地面は土。壁は石で、入り口に扉は無い。まるで洞窟の様な場所だった。
「ここはユルネスです」
「ユルネス?」
綜縺は、聞いたことのない名前に首を傾げた。
「あの、ここはどこの国でしょうか」
綜縺はイルサネ国では聞かない名に、他国を疑った。
「ルーナス国ですが、それがどうかしましたか?」
ナルダは怪訝な顔をして答えた。
「ルーナス国…いえ、なんでもありません。ありがとうございます」
綜縺には知らない国の名前だった。
ルーナス国、人口数千人の小さな国。
貧困率が高く、ユルネスは特に貧困が酷い地域だった。
「あ、じーさん。そいつ起きたの?だったら、さっさと追い出してよ」
頭にタオルを巻き、ボロボロのタンクトップに七分丈のズボンを穿いた、十四、五歳の男の子が洞窟の入り口で言った。たまたま通りかかったようだ。
「これアルク、そんなこと言ってはいかん」
ナルダは一喝した。
「はぁ。ただでさえじーさんみるだけでも一苦労なのに、怪我人までみてられないよ。しかも他人なんて。さっさと出てってもらってよ!」
アルクは怒って言い、何処かへ荷物を持って去って行った。
「すみませんなぁ。本当は優しい子なんです。ただ状況が状況なだけに、皆ピリピリしていましてなぁ」
ナルダは申し訳なさそうに言った。
「何か問題でも?」
「貧困です。毎日の食べ物にも困り、その日1日を生きるのも精一杯なんです。働いても働いても、全く銭は無いに等しいんです。わしも働けたらいいのですが、この老いぼれに重労働は敵いません。厄介者扱いされ、死を待つだけですよ」
ナルダは苦笑いを浮かべた。
「そうですか。皆さんそんな大変な思いを。我も何か手伝います」
「そんな、怪我人にさせることなど…」
ナルダは慌てた様子で、引き止めた。
「怪我なんて大したことありません。すぐ治りますしね」
しかし綜縺は口を挟んだ。
「ですが」
綜縺はナルダの制止を無視して外に出た。
外に出ると、地面の土はカリカリに乾き固くなっている。
照り付ける太陽の下、ボロボロの服を着て、下を向き歩く人々。
農作業や重労働をする人々。
皆覇気が無く、やせ細った人々がいた。
「我も手伝います」
綜縺は、重労働をしている一人の男性に声を掛けた。
「他人にやる銭も飯もねぇーよ!」
罵声を浴びせられた。
周りの冷やかな眼。
よそ者を嫌う眼だった。
「………」
綜縺はそんな光景を見て、何を言っても無駄で、何もさせてくれないだろうと感じた。
綜縺は仕方なく、ナルダの所へ戻ることにした。
「どうじゃ?無理じゃっただろう?」
「はい、皆さんピリピリしていますね」
綜縺は残念そうに言った。
「いつもこうなんでしょうか?」
「そうじゃよ。皆貧困に疲弊しているんじゃよ。働いても働いても裕福にならない暮らしに、国からの配給は減る一方。そりゃピリピリもするよ。最近では食材の泥棒も増えてきて、治安はより悪化する一方じゃ」
ナルダは憂いる様に言った。
「そうなんですか…」
何かしたかったが、綜縺には何もすることが出来なかった。
(繻樂様なら何か出来たのでしょうか…)
綜縺は自分の力の無さを愁いた。
「あの、我はどこにいたんでしょう?」
綜縺は竜巻に呑まれてからの記憶が無いのだ。
「市場じゃよ」
「市場?」
「市場の小屋の上に落ちて来てな」
「そうだったんですか」
綜縺がナルダと話していると、アルクが家の中に入って来た。
「おい!出てけって言っただろ!?まだいたのかよ」
アルクは綜縺に向かって怒鳴った。
「これ、やめなさい」
すかさずナルダが間に入る。
「じーさんは優し過ぎるんだよ!何で空から降って来た怪しい奴、家に連れて来んの!?」
「人助けは大事な事じゃよ、アルク」
怒鳴るアルクに対し、ナルダは冷静に諭した。
「今人助けとか言っている場合じゃないだろ!今日の生活が懸かってるんだよ!じーさんみたいに一日、へらへら生きてられないの!」
アルクはさらに怒鳴り声を上げた。
「あの、イルサネ国は知っていらっしゃいますか?」
そんな言い合いの間に、綜縺が割って入った。
「何だよ急に。知らねーよ」
アルクは怒って答えた。
「わしも聞いたことがないなぁ」
ナルダは困った様に言った。
「そうですか、では、ここから一番近い国はどこでしょう?」
「それならジャルテール国かのう」
ナルダがすぐに答えた。
「ジャルテール国…それはどこにあるのでしょうか?」
また、初めて聞く国の名前だった。
「ここからずっと西に行ったところじゃよ。お前さん行く気か?」
ナルダは少し驚いたように聞く。
「ええ、我が国に帰る為にも、行ってみようと思います」
「じゃが、ジャルテール国は暑いですぞ。ここなんかよりもずっと」
ナルダは身を案じた。とても心配そうな顔をしている。
「いいじゃんか、邪魔者がいなくなってせいせいするよ」
アルクはやれやれという様に言った。
「これ、いい加減にせんか!」
今まで優しかったナルダが怒った。
「皆だって同じこと考えてるよ!」
アルクは臆する事無く、食い下がった。
喧嘩が始まりそうだった。
「助けて頂きありがとうございました。助けて頂いたのに何も出来ず、申し訳ありません」
綜縺はそれを避ける為、深々と頭を下げた。
「そんな、なにを仰る。お互い様じゃよ」
ナルダはコロッと態度を変えた。
「ありがとうございます。では、我は行きますね」
「何も出来なくてすまないな。達者でな」
綜縺は「はい」と一言答えると、家を出て西へ進み、ジャルテール国を目指した。
その頃、嵐は砂漠の中を、俯きながら歩いていた。
周りに緑は一つも無い。おまけに水も無い。ジリジリと照り付ける太陽と、熱い砂だけがあった。
ここまでどれだけ歩いたか分からない。随分と長い間、歩いている様に感じた。
「くそっ、暑い…情報収集するにも人影一つないじゃないか!あーーっ!一体ここは何処なんだーー!!!」
嵐は立ち止まって、堪らず叫んだ。
ふと前を見上げると、キラキラと輝く、水色のようなものと、緑色が見えた。
「!あれは何だ?街か?」
立ち止まり見つめる。少し警戒していた。
しかし、情報はそれしかない。
嵐は行ってみる事にした。
「ふう、暑いですね」
太陽を見上げ、汗を拭いながら綜縺が言った。
あれから歩き続け、ルーナス国から随分遠ざかっていた。
それでも綜縺は休むことなく歩き続ける。
ふと、前方に緑色が見えた。
「?こんなところに緑?街かもしれませんね」
綜縺は疑問に思いながら、緑色のある方へ向かった。
そこにつくと、そこは水辺だった。
木々が青々と生え、大きな湖があった。
水があるせいか、少し涼しく感じられた。
「ここは…!すごいですね。こんなところにこんな場所があるなんて」
綜縺は驚きを隠せないでいた。
「少し休憩としましょう」
綜縺は湖の水を飲み、喉を潤し、顔を洗った。とても冷たく、気持ちよかった。
そして綜縺は着物を脱ぎ、水で洗った。汗や土で汚れたままが嫌だったのだ。洗い終えた着物を木の枝に干すと、木にもたれて座り、木陰で休んだ。
暫くして、うるさい声が聞こえて来た。
綜縺は、心地よく眠りについていたのを、叩き起こされた気分だった。
何故ここにいるのかは不明だが、うるさい声の主が分かっていたからだ。
「おおっー!なんだここは!楽園じゃないか!」
嵐は沢山の緑と水に大興奮していた。
嵐は湖まで駆け、水を一気にゴクゴクと喉を鳴らしながら飲んだ。相当喉が渇いていたのだ。
「ぷはあっ!気持ちいいぃぃっ!」
嵐は顔を水の中に突っ込み、勢いよく顔を上げた。
そして頭を左右に振って、水を切った。
「ん?」
嵐は一つの視線を感じ、斜め後ろを振り返った。
「!あっーーーー!!!」
嵐はそこにいる一人の男を見て叫んだ。
そこには綜縺が嫌そうな顔をして、嵐を見ていた。
嵐は綜縺に駆け寄って行った。
「綜縺、何故ここに!?」
「うるさいですね。もう少しお静かに。それに今まで気付かないなんて、どれだけ気を抜いているんでしょうか。もっと周りに気を配った方がいいかと。仮にも繻樂様に仕えているのなら尚更です」
綜縺はため息を吐きながら、呆れて言った。
「し、仕方ないだろう。こっちも必死だったんだから」
嵐はワタワタしながら弁明した。
「仕方なかったねぇ。それにしても気を抜き過ぎでは?」
綜縺は疑いの目を向けた。
「そ、そう言えば、どうしてここに?皆はどうした?」
嵐は無理矢理話題を変えた。
それに綜縺はため息を吐いた。
そして、嵐の質問に答えた。
「皆さんの事は分かりません。我はルーナス国というところに飛ばされ、そこからここまで来ました。イルサネ国に戻る為に」
「イルサネ国に戻れるのか!?」
嵐が驚いて聞いた。
「まだ分かりません。ルーナス国の人に、西に行けば”ジャルテール国に着く”と教えて頂きましたので、今向かっているところです」
「そうなのか…ところで、何でふんどし一丁なんだ?」
嵐は綜縺の経緯を聞くと、綜縺の服装について尋ねた。
「暑く、汗をかいたので着物を洗いました。今そこで干しています」
綜縺はさも当然かの様に言い、着物を干してある木を指した。
「お前こそ危機感無くないか!?そんなふんどし一丁になって。今襲われでもしたら…」
嵐は叫んだ。
「大丈夫です。周りに気配はありませんし、武器はここに持っています」
綜縺は、隣に置いてあった弓と短剣を見せた。
「全く…」
嵐はため息をついた。
「なぁ、これからどうする?」
嵐は綜縺の隣に座り込み聞いた。
「どうしましょうか。取り敢えずは、我の着物が乾くまでは休憩かと」
綜縺は干されている着物を見て言った。
「そうだな。なぁ、どうなってると思う?この状況」
嵐が同意後、尋ねた。
「分かりません。我は竜巻で飛ばされて、気が付いたらルーナス国にいました」
「あの竜巻は土嵐だ」
嵐が真剣な顔をして言った。
「土嵐?あの、繻樂様が使う扇の?」
綜縺は首を傾げて聞いた。
「ああ、それにあの気配は霞だった」
嵐は険しい顔をした。
「霞って、伽嵯茄木宮霞(かさなぎのみやかすみ)様!?」
綜縺はまさかという様に、驚いた顔をした。
「ああ、間違いない。あの気配は霞だ」
嵐は険しい顔をしながら断言した。
「でも何故、こんな事を。政府の役人が…」
綜縺は戸惑いを隠せないでいた。
「知らん。あいつは普段からいけ好かない奴だからな」
「そうですか。政府の役人が…何が絡んでいるのでしょうか…」
綜縺は考え込んだ。
それを最後に、場は沈黙した。
暫くすると、綜縺は着物を取りに行き、着替えた。
「乾いたのか?」
寝ていた嵐は、目を開けて聞いた。
「いえ、まだ半乾きですが、これはこれで涼しいです」
「そうか…!」
嵐が何かの気配に気が付いた。
「気付きましたか?誰か来ます」
綜縺は、それにいち早く気付き、着物を着に行っていたのだ。
ゆっくりと気配は近付いてくる。
綜縺と嵐は身構えた。
(獣の臭い?)
嵐は獣の臭いを嗅ぎつけた。
すると、現れたのは体に大きなコブが二つ付き、首が長めの動物に乗った、男女三人だった。
『!?』
二人は驚いた。見た事の無い動物だったからだ。
「おお、久し振りだなぁ」
一人の男が湖を眺めながら言った。
「そうですね、王子」
「このところ忙しかったですから」
二人の女が、男の声に答えた。
「おや、先客が。お主等は誰だ?」
王子と呼ばれた男が、綜縺と嵐に気付き、軽やかな口調で聞いた。
「我は雪城綜縺。こっちは嵐。あなたは?」
綜縺は努めて冷静に答えた。
見た事の無い動物に乗った男達に警戒と緊張を抱いていた。
「我はヴィレンジの王子、キャバックだ」
“すごいだろ”と言わんばかりの勢いで、男は名乗った。
「王子!」
綜縺は驚いた。一国の王子に会えるとは思っていなかったからだ。
「そうだ」
キャバックは自慢気に答えた。
綜縺は、王子なら知っているかもしれないと、ジャルテール国の事を聞いてみる事にした。
「あの、ジャルテール国を知りませんか?」
「?何を言っている。ここがジャルテール国だぞ?その首都ヴィレンジの王子だと言ったんだ。物分かりが悪いな」
キャバックはポカンとして、首を傾げた。
「!ここがジャルテール国…」
綜縺はすでにジャルテール国に足を踏み入れていた事に驚いた。
「お主はここで何をしていたのだ?」
キャバックは、少し緊張感のある顔で聞いた。敵ではないかと警戒していた。
「道に迷ってしまい、休憩していたところです」
綜縺は、その意図が分かり、疑われない様に丁寧に答えた。
「その、嵐とか言った珍妙な生き物は?」
キャバックは怪しげな目を向けた。
金色の鬣に長い鋭利な角の生えた馬。怪しがられても無理はなかった。
「何が珍妙だ!お前等の乗っている生き物こそ珍妙だろう!」
嵐が怒って言った。
『きゃあ、喋ったわ』
二人の女が同時に悲鳴を上げた。
「はぁ…」
綜縺は、警戒されない様、慎重に事を運ぼうとしていたのに、それを台無しにされ、深いため息を吐いた。
「なんと喋る動物と。これは珍妙な」
キャバックは目を見開いて驚いた。
「我は珍妙などでは無い!高貴なるユニコーンだぞ!」
嵐は怒って言った。
「ユニコーンと…!御伽話に出て来る動物が実在したとはな。世界は広いな」
キャバックは、簡単に信じた。普通なら疑うところだ。
綜縺はその言動に少し驚いた。
「あの、その動物はどういった動物で?」
怒りの収まらない嵐を尻目に、綜縺は尋ねた。
「なんだお主等、ラクダも知らんのか」
キャバックは、きょとんとして言った。
「ラクダ…」
綜縺は関心を持った。キャバックの言った様に、世界は広く、知らない事ばかりだと。
「そうだ、お主等。我の宮殿へ来い。もてなしてやる。お主等に興味を持った」
キャバックは、突然笑顔で言った。
「えっ…」
突然の事に綜縺は驚き、まともな返事が出来なかった。
「なんだ、嫌か?迷子なのだろう?」
キャバックは、怪訝な顔をして綜縺を見て言った。
確かに、今は迷子だ。ここがジャルテール国だとしても、街が見つからない。ここは土地勘のあるキャバック達について行く事が賢明だった。
「はい、ではお言葉に甘えて…」
ドカン!
綜縺が言い終わらない内に、湖の外から大きな音が聞こえた。
「なんだ、今のは!?」
キャバックは驚いた。
「嵐!この感じ」
綜縺は顔を険しくした。
「ああ、妖術師だ」
嵐が威嚇するかの様な顔をして言った。
そして二人は、音のする方へ走って行った。
「あっ、おい待て!今のは何なのだ!」
キャバックもラクダを走らせ、後を追った。
音の場所にたどり着くと、そこには二人の男がいた。
「お前が悪い!」
「いいや、お前が悪い!」
「何をー!?」
「このやろー!!!」
激しい戦闘をしながら、喧嘩していた。
「喧嘩?」
綜縺がそれを見て言う。
「だが、あの二人妖術師だぞ」
嵐が警戒しながら言った。
「どうなっているのでしょう?何故、妖術師がここに。しかも二人も…」
綜縺は困惑した。
「知るか。気付かれる前にぶっ殺すぞ」
「何て野蛮な」
綜縺はやれやれと言う感じで言った。
「なんだ?何が起きているんだ?」
追い付いたキャバックが尋ねる。
嵐は無視して、二人の妖術師に向かっていった。
「あっ、ちょっと、嵐!」
綜縺は慌てて呼び止めたが無駄だった。
「あの者達はお主等の知り合いか?」
再びキャバックが尋ねた。
「いえ…あっ…ん…」
綜縺は、どう説明していいか分からず、言葉に詰まった。
「なんだ、はっきりしんなぁ」
キャバックは少し苛立ちを見せた。
「それは…」
綜縺は、妖術師について話し始めた。
嵐は二人の男に向かっていき、一人の背後から角を突き刺しに行った。
「危ないっ!」
もう一人の男が気付き、嵐に剣を投げる。
「チッ!」
嵐は攻撃をやめて避けた。
剣は砂漠に突き刺さった。
「なんだ、お前!?」
「ユニコーン!?何故ユニコーンがこの国に!?」
二人の妖術師は矢継ぎ早に喋る。
「うるさいっ!妖術師!この場で我が殺してやる」
嵐がそれを制裁するかの様に叫んだ。
「どうやら敵みたいだな」
一人の妖術師は短剣を構えた。
「ああ、ここは一時休戦ってことで」
もう一人の妖術師も同意し、剣を取りに行った。
短剣を構えた妖術師は、嵐に攻撃を仕掛けに行った。
「ほう、イルサネ国の問題か」
キャバックが、綜縺からの話を聞いて、納得した。
「はい」
「なら、我は手出しせん。変に関わってお父上に知られても厄介だ。外交問題になっても困るしな」
キャバックは、”うん、うん”と頷きながら言った。
「そうですか。ご理解、ありがとうございます。危険ですので下がっていて下さい」
綜縺は深々と頭を下げた。
「分かった」
キャバックは女達と下がっていった。
それを見て、綜縺も嵐の元へと向かった。
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