第87話 特殊詐欺が来たけれど、眠たくて追い返しちゃった

 やあ、おいらです。


 気づいてしまった方もいるかと思いますが、こっそりと私小説を書き始めました。しかし、今現在、一話を書いただけで、げんなりしており、続けようかやめようか、脳内会議の招集を検討しています。同時に三つも連載を抱えたら、精神的負担が大きいだろうに。「戦力の分散は愚の骨頂である」と『銀河英雄伝説』はじめ多くの戦記物で言われているのは有名ですが、本当ですかね? 源義経はいつだって、本隊じゃない奇襲兵を使って勝っていましたよね。まあいいですわ。この駄文ではさあ、歴史小話は人気がない!


 なんで、私小説に手を出したかというとおいらの、あのノンフィクションにコメントがきて、「本当かと思っちゃうような小説でした」とか書いてあんの。おいらは、ちょっとカチンときて「小説じゃねえよ。実話だよ。ノンフィクション!」って怒鳴りつけようかと思いましたが、自分を抑えました。で、これを逆手にとって、小説を書いちまったら面白くないかな? と。でも同じことを書いてもつまらないですから生まれた日から書いちゃえ。言ってみれば、恥の自叙伝だよ。どうせ、残り少ない人生だ。半生記ではない。生涯記だねということです。


 しかし、ただでさえ無気力なのに新しいものを書くのは、辛そうなので、かなりな不定期になりますので、間違っても期待しないでくださいよ。ああ、誰も期待していないか!


 表題の件。朝からチャイムがなったから、近所のおばちゃんが醤油でも借りに来たか? ウチに醤油はねえぞと思って扉を開けたら、意に反してネクタイつけた男、三十代くらいかな。そいつが「以前、控除に関する書類をお届けしましたがご覧になりましたか?」と言ってくる。「知らん」だいたい、おいらは税金を払っていない。控除のしようがないぞ。「こちらですが」と男は紙を見せて、ペラペラ喋り出す。これに付き合うことに嫌気がさしたおいらは「おいらはお金を払ってないから!」と怒鳴って、扉を閉めて、お布団に入って寝てしまった。

 で、後になって考えた。「あれは特殊詐欺ではなかったのか? だったら、腕の一本でもへし折って、お巡りさんにお届けすれば、署長賞でももらえたかもしれない。その時、金一封が出たら、収入届けを出さねばならなかったか?」

 妄想だわ。全ては過ぎたことである。しかし、特殊詐欺を仕掛けるにしても相手を選んで欲しいわ。無収入の生活保護費受給者を騙してどうするんだ。騙すなら金持ちの成金だろう。マーケティングが不足しすぎ。


 特殊詐欺も人材不足なのかなあ? 

 では。

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