第86話 権利とはなんだ?

 やあ、おいらです。


 夕方、ボケーっとニュースを観ていたら、統一地方選挙で、選挙権がありながら、投票できない人がいっぱいいるんだって。理由は定数ぴったりの立候補者しか届け出がなくて、選挙のしようがない。いわゆる無投票当選ってやつですよ。なんか、ある立候補者は、ポスターやハガキを刷ったけど全部パーですって言っていたけど、それで、印刷屋は儲かっているし、税金は減っている。もし、印刷業者が親戚とかだったらバックマージンがあるでしょ! ふざけんな。


 だいたい、国民の三大義務を一つも果たしていない、おいらが投票できて、農家で頑張っているジイちゃんに投票権がないなんて間違っているよ。


 すぐに改革、すぐに暴走、ぺこり新党。無投票をなくすためには、選挙区改革。ついでに市町村合併をして、どうやったって選挙になるくらいの大きさの行政区にしてしまうんだ。もしかしたら住民から反対の声が出るかもしれないけど、それは日本のためにならない一村落の事情だから、おいらは聞かねえよ。


 こうすれば、投票できないなんてバカなことは起きません。


 えいっ、ついでに国政も改革だ。まず、強行な反対を押し切り、島根県と鳥取県を合併します。二つの県が不仲なのも、歴史的に相入れないのも知っています。でもくっつけます。新しい県名は『平成』であります。なんか文句あるか!


 続いて、東京二十三区と東京都下を分離します。旧二十三区を『東京都』、他の地域を『昭和県』とします。昭和記念公園もあるんだし、いいでしょう? 大阪府について、改革するのは結構ですが、大阪府はどうあっても『大阪府』であり、大阪都にはなりません。悔しかったら、天皇を御行させて遷都してください。喜ぶのは大阪府民だけでしょう。大阪府は地方都市なんですよ。あっかんべーだ。


 ついでに定数ですね。これは衆参同じにします。別の数にする意味がないからです。各都道府県、一人は必ずいますから、ご安心を。あとは最新の国勢調査に基づいて、総数を決め、人口の多い順にプラスして行きます。すみません、おいら数学に詳しくないので、比例代表でよく使われる計算法でやってください。

 もちろん、比例代表選挙は廃止です。あんな敗者復活なんていう、インチキスポーツゲームの決勝トーナメントみたいのはいらんでしょ? スッキリさせようぜ! ごまかしにはもう飽きたわ。


 以上です。


 あの、話は変わるんですけど、おいらの『あれの話』に今日コメントされた方。もし、これをご覧になっていたら申し上げます。あれは『小説』ではなく『ノンフィクション』です。おいらは狂人、キチガイなのさ。あそこにコメントを直接書くのが怖くて、ここにそっと書いときます。

 では。

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