第34話 おめえ、変じょう?

 やあ、おいらです。


 なんとも、いやはや。

 おいらはことあるごとに『オクニョ』が面白い! って叫んでいたんですけど、なんか「打てども、響かず」って雰囲気を感じていたのです。

 で、もうすぐクライマックスだというのに、来週は統一地方選挙の開票速報でおやすみなんだってさ。「なんだよ」と思って、念のためYahoo!TVで確認なんてしたら、ユーザーの評価欄があったので、開いてみたのです。そうしたら「ああ、そういうことか」と得心がいきました。要するに韓国のドラマを観ることに対する反感。いわゆる嫌韓感情が高まっていて、かなりの多数が「こんなドラマを観るやつは売国奴だ」というような発言をしていたのです。ということは、おいらは「国賊」というわけだ。

 ああ、その呼び名、甘んじて受けましょう。「悪名もまた名である」ってね。

 一言述べさせていただければ「てめえら、小せえなあ」ということ。実をいえば、おいらだって今の大韓民国は大嫌いだよ。国交断絶すればいいとまで思ってます。でもねえ『オクニョ』は別。壮大なロケーションにセット。複雑に絡み合ったストーリー。ときおり挿入されるコメディ。途中から観出したんだけど、平成最高の歴史スペクタルですよ。悔しかったら日本のTVもこれくらいの作品を作ってくれよ。


 そういや、十年くらい前に『大王四神記』っていう韓国ドラマがあって、まだ元の字がついていなかった元妻がハマっちゃって、DVDまで買って来ちゃってさあ、まあ、おいらも一緒に観たけど、面白かったな。主演は、最近姿を見ない、ヨンさま。正式名ってなんだっけ? えーと、ああ、カトちゃん……ぺ! ぺ・ヨンジュンだ。

 おいらが観た韓国ドラマはこの二つだけだよ。それでも「国賊」なのかよ。なんなら戦うぞ! 来やがれ、百田尚樹。


 おいら嗅覚がいいのかな? 講談社文庫で『永遠の0』がバカみたいに売れてさあ、普通だったら読んでみようかな? って思うんだけど、なぜか触手が動かなかった。ミステリーとか多ジャンルを書いていたけど、本当に読む気にならなかった。まださあ、全然、やつがああいう思想の持ち主だって知らなかったんですよ。虫の知らせとしか思えない。


 もう、今となってはやつのハゲずらを見るだけで、悪寒が走るくらい大嫌いですけど、当然やつの信奉者もいるわけで、もしかしたらこの駄文を読んでいるかもしれない。でも、一向に構いませんよ。どんな思想でもおいらは受け入れます。はい、喜んで! ただ、そちらさんは嫌な気分ですよね。信仰する親玉がバカにされてるんだから。まあイヤならお帰り。お代はいただかないよ。


 とにかくさあ、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ではなくて、是々非々で行きたいねえ。あっ、おいら自身が百田尚樹を全否定しているよ。矛盾しているけどいいの。だって、やつは坊主だ。

 では。

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