第18話 ジジイの妄想と憂鬱
やあ、おいらです。
ええとですねえ、おいらはこの年齢になるまで「自分は断じてロリコンではない」という強い信念を持っていたのですよ。
しかしねえ、その信念が若干揺らぎ始めたことをお伝えします。
ああ、でもね。近所の公園で楽しく遊んでいる少年少女を見たって、「微笑ましいな。すくすく育って、おいらの少ないだろうと思われる将来の年金支給のためにたくさん働く大人になってほしいなあ」と願うばかりですよ。
おいらを惑わす小悪魔はただ一人、囲碁の新初段認定式に登壇した、中邑菫さんですよ。なんなんだ! わずか十歳の少女が、どうしてあんな妖艶な微笑みを浮かべることができるんだ。彼女が成長したら、囲碁界だけにとどまらず、世界を統一して、その頂点に君臨するのではないか? ああ、わかったぞ。彼女はねえ、女王蜂の幼虫なんですよ。ローヤルゼリーやらプロポリスを摂取して、自分の手足となる働き蜂ならぬ、活き活きと働いている輝ける美人たちをどんどん生み出して、我々、メンタルもフィジカルも弱い男たちを蹴落としていくのです。そのヒストリーの全てをおいらが見届けることは、おいら、不可能だな。寿命がすぎて、役に立たない雄蜂は女王蜂の毒針を刺され、死んでしまうのです。「ああ、女王様……」
はい、冗談はここまで。本題に入りますよ。
あの、教育、学校に関わっている方がいらしたら、以下の文章は読まないでください。それとも、読んで内省された方がいいかな?
まず、学校の教師について。たかが、大学や大学院を卒業してさ、社会の厳しさ、複雑な、人の心の機微なんかを何も知らないで、教職につき、生徒や父兄から「先生」なんて呼ばれて、いい気になってるから、イジメとか体罰とか、稀には言語道断の振る舞いをしちゃうんじゃないの? 人間を知らない者が「人間を教育する」なんてできるわけないよ。雑務が多いっていう苦労もあるでしょうが、一番大切なのは、生徒であって、デスクワークなんか、上手いことごまかせないのかい? 金八先生がデスクワークしているシーンなんか観たことないけど、それは時代が違うからなの?
おいらはねえ、教師になるには最低三年間の社会人経験を必須にするべきだと思います。雑用の多さについては、なんで早く、教員が一致団結して校長でも教育委員会にでも訴えればよかったんだ。上がダメなら、朝日新聞の読書欄か週刊文春に投稿すりゃあよかったんだよ。上と戦う気概はないくせに、生徒はイジメられるんだな。人間性に問題ありだ。お前たちが精神病院へ行くがいい。
次、教育委員会。
あなたたちは所詮、お役人だから、問題が起きたら、とりあえずなかったことにして、平穏無事に定年まで働いて、結構な額の退職金と年金が欲しいだけなんですよね。だから必ず、はじめは「イジメの兆候は見つけられませんでした」って回答するんですよね。子どもを失った親が激怒して、マスメディアに訴えると、慌てて第三者委員会なんて怪しいものを作って、なんとか問題を小さくおさめたいって思ってるんでしょ。生徒のことなんか、絶対に何も思っていないね。そんなに平穏無事がいいなら、田舎で酪農でもすりゃあいいんだ。あっ、本当の酪農家さんにはごめんなさい。とにかく、教育委員会からは消えるがいいさ。
文部科学省? キャリアにまともな人間なんて、ほとんどいないでしょ? 論じる意味もない。
特に結論はありません。学校からイジメや体罰が消えることは絶対ないでしょう。学校なんてなくして、みんな、家で勉強すればいいよ。ああ、そうすると今度は虐待問題かあ。人類滅亡が一番いい方法かもね。ノストラダムスの役立たず!
では。
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