第20話 神戸オープン

景山プロと、ゾンビろばーとは、神戸ベイシェラトンのすいーとにいた。

「ロバート、お前が頭がおかしいのは知っている。しかし、神戸オープンは、まるで分からない。神戸には例会もないし、有名なプレイヤーもいない。第一、儲からない以前に参加者がいないだろう。一般社団法人神戸バックギャモン協会もそうだ。誰が理事をやるんだ。どんな活動をするんだ。まるで見えない。目的はなんだ。ゾンビ・ロバートが有名になりたいだけか。なら、既に有名だぞ。資産10億円から生活保護にまで転落した精神障害者としてな。

あ、今日はゲームはしない。マトモでないロバートとしても面白くないからね。

それにしても、このステーキは上手いな。流石、神戸ビーフだ。

いやね。神戸オープンには興味があるんだよ。まず、企画書を作れ。そこからだよ。お前はまだ昔で言う、禁治産者だ。あと、2年ある。ゆっくりで良い。練るんだ。企画を練るんだ。

世界でも神戸はビーフで有名だ。問題はプレイヤーかな。スタッフを集めるのは大変だぞ。小さく始めるんだ。あ、ボードも売ったんだな。

そうそう、JBLはロバートを誤解している。いや、警戒している。まあ、そんなことはどうでもいい。まずは人だ。プレイヤーがいないと、トーナメントは出来ないぞ」

「それから、ロバートはまだ本当のバックギャモンのオープンを知らない。こんど、横浜でアジア・オープンがある。豪華客船でやる本格的なものだ。これにロバートを招待するよ。大阪からも30人くらい参加するだろう。飛行機組、新幹線組、バス組に分かれるな。面白いから、バス組で来ればいい。待ってるよ」

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