離れ

それからしばらくしてというか、なんというか


「屋敷」に「離れ」を作ることには、「人形兵」どもがなにもしてこなかったから

オッケーということなのだろう


人数分の離れを作った、ただし「トイレ」「風呂」は共同

家自体も「輪」を描くように屋敷を取り囲む感じというか

まぁ、だいたいそんなかんじでできているわけなのだが


ー^あまりよくなかったことに「クロ」がきてしまった

「両親」が寝込んだせいできたのだが


はっきりいって「魔窟」に戻ってきたようなものである


それはそれでいいのだが、「夜叉城」は危険だ、、、今更言うまでもないが

だがかえって何も知らないのは安全ともいえた

知らないがために「不審」な言動をすることがないため

怪しまれないからだ


そして、それは「未知」にもいえた

ーー「未知」の家にはこちらの世界の「糸」と「砲手」がいるわけだが

「黒」だろう

なぜなら、「火薬のにおい」が、あの竹藪の中でかすかに二人から下からだ


だるまのにおい、それと明らかに血の色ではないがー少しオレンジが勝った赤というか

「朱」-夕暮れの赤の色が、服についていた

それはあの札の「墨」だろう

ーじつは、竹藪の下でみんなと会う前に「もう一組」にあっている


なぜ断定できるかーーあの「3人」に会う前に、後ろにいて

あの「3人」が帰った後もいたからだ


ーーそして「母」の姿に驚愕してもいた

そんなことをするのは、こちらの世界の「糸」と「砲手」のみよって


「くろ」だ

思えば――、どちらの世界の「糸」と「砲手」も黒ではないということがない

―考えてみればそうなのだ

「執事」が口裏を合わせれば―この屋敷で何が起こっているかを「ティーど」に教えなくてもいいが

口裏を合わせてない限り――難しい

―あの人形の、「材料」がわからないが、「生半可」な量ではない

ということは何が言えるか

ーー「昔からあの二人は犯罪行為」をしていたということだ


断じて城ではないーーだが、「未知」に真実を伝えるのはためらわれた

自分はせいぜい6年の付き合いだが――道はそうではない

「裏切られた」と思った時のショックはいかばかりのものなのだろうか


ーーそして「山犬」は「解散」し、「生活をお互いに支えあおう、何かあったら協力しようといって」暮らし始めた

ーだって、「発信機」も、「脱出」も二つともままならないんだもんしょうがないよね

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