うらないたまえ

とりあえず、全員で「金神様」(こんじんさま、でもきんじんさまでもかながみさまでも可)にお参りをする


ひとり、とんちんかんに、「なみあみだぶつ」といっている人がいたが、

そっとしとくことにした


ーまぁ、昔は神仏混合だったし、別にいいよね


「よぅ、来たなぁ、ほんま嬉しいわぁ、聞いとるでなんぞきけんなことやるんやろ

ほんまは、うちがせぇへんといかんしごとやねんけど

頼むで、この通りや」

神、土下座

っていうか、神っても、「六部」だし、姿自体は坊さんなので

ってか、尼さんなので

「-、せやからうちの眷属一人付けたるわ、式童子の女の子や」

拝殿の奥からー

10歳未満の小さい女の子が出てくる

「日和ゆーなまえやねん、自分でつけたんや」

こくりとうなずくおかっぱ

「うちは、日和(ひよわ)なんて名前はどうか、おもったんやけど本人が日と和がはいって素敵なんて言い出しよるから否定できへんくてな

ーとりあえず、きぃつけぇや、うち(神)の眷属やから強いことは強いんやけど

弱点はあんねんーわかってるやろ

それとほかの皆には、龍をつけたるさかいーやけど、ようじんせなあかんよ

今日は来てくれて、ほんまおおきにや

いっそ、うちの巫女はんになってくれたらいろいろ安泰やねんけどなぁ

そしたらうち、消えんでええし」

指を振る神

「そういえば、おみくじは、あれって確か安産占いありましたよね」

首をかしげる「既知」

「いらんやん、あんさんまだ結婚してへんし、おぼこやろ、いらんて、そんなんいるわけないやん」

「それなのに、なんであるんだろう不思議」

しみじみする「既知」

「ま、ええやん、それより恋人でも折るんかいの」

顔を近づけてくる神

「NO」

きっぱりと断る

「本当は~本当はどうなんや?」

「いるわけないだろ、色ボケ女神」

軽口をたたきあって、別れる

ーー、なるほど確かに、みんなの背中に竜が見える

ってか、一人だけ3匹なんだが、、、まぁ、一般人も一般人だししょうがないのかなあ

ある程度は自分で何とかしろって、ことねーまあいいけど、それでいいけど

ーー用心しろ、か

何があるんだろーまるで薄暗い龍の口の中に飛び込んでいくようなそんな気がした


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