慙愧(ざんき)

松明も何もない、そしてこのメンツにそれは必要ない

なぜなら、いる人が少ない体


鉄の扉ーー厳重にまかれた南京錠が、扉の鉄ごと焼け焦げている


ぴちゃ、、ぴちゃ、、、飢えからしずくが落ちる、、、段差のない小道


そして、正面にお地蔵様がいるーー3人で手を合わせ、進む


金属の刃物で切り裂かれたような、木の痕


埃のついた布団、、、人形に腐り落ちた、畳

そして、部屋の中にある、、、、拷問器具としか言いようのないそれ


「むち」--しなり、攻撃する武器、それは狭い室内で本来は振るうものではない


だが、もしも相手が逃げないのなら、逃げれないのなら―――逃げようとしないのなら

 「有効だ」


地の利でない――黒くそして、鉄カビくさいーーメイス


「、、、なんだよ、この部屋」

「これは拷問部屋」


そして、タンスの中ーーがたついてなかなか引き出せないそれから

日記を取り出す


「絵日記だ」---ただし、子供のような無邪気さもなく

呪いとしか言いようのない憎悪が香っている


そして主人公は気づくーー「二人とも早く中へ」


そう、座敷牢の中は外よりかなり高くなっていたその意味は

「なぁ、どういうことだよ」

「ふじつぼ」

ハッと気づき、慌てて帰ろうとしてーーざーーざ――という波音を聞く

「くそったれ」「なむさん」

「、、、、、、、、、、、」

3人とも、割れたところから入り、だんをあがる


「はぁ、、、、はぁ、、、、、、」


そのうち水が入ってきて、ちゃぶちゃぶと弾の下まで言う

「---なんだよ、ここ」

「なんなんだよ」

絶叫がこだまする


そして、タンスの一番上から人形が転がり落ちてきた


「憤怒」の顔のこけしーーーそう、こけしは子消しに通ずるゆえに、こけしの表情は無表情でなければ

「怒りと憎悪」の顔になるとうわさされているのに

ーーーーーーなんで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る