信じるということ

かって、その町は幸せそうだった

だが、今はもう見る影すらなくーーボロボロだ

ゴーストタウン

誰もいない町

そこを歩く人がいる、敵だ

「奴らめどこに行った」

「遅いよ、がるとーーグレンを連れて並行世界に行ってるね」

あの装甲女の横に死神の鎌を持った(デスサイズ)パーカー少女がスマホをいじる

「なんだと、紀蔵ーでは奴らは」

イナーそれは少女では、ないーー彼女は紀蔵の始祖にして千年を生きる女だ

  そしてグレンとは

「早すぎないか」

「信じるというのは、ねー自らが信じる者のために全力を注ぎこむということだよ」

そして凶悪に笑う

「さぁ、歌の準備はいいーー泣き叫んで心地のいいコーラスを聞かせて頂戴」

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