100日。2

部屋に連れて帰っても女は目を覚ますことはなかった

「金田さんーーなぁ一つ聞きたいんだが、あれあんたらのせいじゃないのか」

あれとはあの血だまりである

「ああーーその通りだ、おれらじゃない」

金田は胡坐を組み懐から、赤い漬物のようなものを渡してくる

「なんだこれ」

「キムチだ、食え」

手を合わせて食べる

「いただきます、、、からっ」

小首をかしげる金田

「そうか普通だろ、、南の国では普通にあるしな」

鬼の国は海洋王国、「太平」(この世界の日本のこと)の北のほうにいるって聞いてたけど、南のほうも取引してるのか

「ちなみに主食はこれだ」

赤い液体の中にまめが入っている

「、、、なにこれ」

「ばるととどぅるだ、食えうまいぞ」

遠慮しておく

「うわっ」とビスサル、女が起きたのだ

「読み込みを開始しますーー現在読み込み率零」

カタカタと首を振る女

「聞いたことがある、鬼の国の秘術確か」

死体のいいところだけを集め人形(ひとがた)を作り

 それに、製作者とは違う人の心の奥の理想のタイプを読み取り、それを魂として定着させることで、完璧な人を作る

「伍十、、、、伍一、伍二、伍参」

なんかちょっと不気味だ

「あの血だまりはうち(鬼の国)ではないね、あれは悪意に満ちている、、、何か別のもっとまがまがしい何かだな」

 そうこうしてるうちに、「百」まで終わり

女が、カタカタと首を振るのをやめる

「こんにちは、はじめまして最上裕ですーよろしくね」

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