100日。2
部屋に連れて帰っても女は目を覚ますことはなかった
「金田さんーーなぁ一つ聞きたいんだが、あれあんたらのせいじゃないのか」
あれとはあの血だまりである
「ああーーその通りだ、おれらじゃない」
金田は胡坐を組み懐から、赤い漬物のようなものを渡してくる
「なんだこれ」
「キムチだ、食え」
手を合わせて食べる
「いただきます、、、からっ」
小首をかしげる金田
「そうか普通だろ、、南の国では普通にあるしな」
鬼の国は海洋王国、「太平」(この世界の日本のこと)の北のほうにいるって聞いてたけど、南のほうも取引してるのか
「ちなみに主食はこれだ」
赤い液体の中にまめが入っている
「、、、なにこれ」
「ばるととどぅるだ、食えうまいぞ」
遠慮しておく
「うわっ」とビスサル、女が起きたのだ
「読み込みを開始しますーー現在読み込み率零」
カタカタと首を振る女
「聞いたことがある、鬼の国の秘術確か」
死体のいいところだけを集め人形(ひとがた)を作り
それに、製作者とは違う人の心の奥の理想のタイプを読み取り、それを魂として定着させることで、完璧な人を作る
「伍十、、、、伍一、伍二、伍参」
なんかちょっと不気味だ
「あの血だまりはうち(鬼の国)ではないね、あれは悪意に満ちている、、、何か別のもっとまがまがしい何かだな」
そうこうしてるうちに、「百」まで終わり
女が、カタカタと首を振るのをやめる
「こんにちは、はじめまして最上裕ですーよろしくね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます