第12話コミュ力の格差だってよ2
「必ず男性は女性の前に座ってくださーい」
スタッフの無駄に明るい声でフリータイムの2部は始まった。
途中、中間印象で一人が番号を書いてくれたことが分かったが、顔が思い出せなかった。
外国語が堪能な海外勤務歴のある方がきてくれてお話しした。
とにかくすごい経歴で、ほぼ自慢話だった。
友人は、同郷らしき人と非常に盛り上がっていた。お互いにタメ語で話すくらい打ち解けていて、相手も友人に対してとても好意があることが見て取れた。
そして、パーティーは終了した。
もちろんわたしは最終カードも白紙で出した。
わたしは友人に言った。
わ「さすが、すごいコミュ力だね!どの人とも盛り上がってて、見てて勉強になったよ」
すると、
友「最後に私が話してた人さ、年下のくせにいきなりタメ語でずっとムカついてたんだよね。でも、私が相手を嫌ってるって分かんなかったでしょ?」
まさかの返答である…。
わたしは、苦手なタイプや失礼なことを言われた時に顔に出てしまうので、例え嫌なことをされても笑顔で対応できる友人を羨ましく思った。
友人は意中の人と無事にカップリングしていたので、お邪魔虫はそそくさと退散した。
…疲れた…
やはり、身の丈にあった人を探そうと決意しながら夜の雑踏を駅まで歩いた。
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