第11話コミュ力の格差だってよ
都心の婚活パーティーに行ってきた。
感想としては、
二度と行かないという結論に至った。
順を追って記載したいと思う。
先ず、今回は友人と一緒に行った。
これまでは、一人で参加していたが、
コミュ力の高い友人がどのように会話をするのかを観察したく誘ったのだ。
会場は都心の一等地にあった。
中は非常にラグジュアリーな空間であり、
都会の空気を醸し出している。
ソファと丸テーブルが並べられいて、特に仕切り等もないので、会話がきちんとできるのか心配になった。
参加者は全部で15人程度だった。
いつも通り、プロフィールカードを記載する。
そして、すっかり慣れてきた自己紹介タイムがスタートした。
男性のプロフィールカードを見ると、スペックが高い人ばかりで、わたしの脳みそは思考が停止した。
今までは学歴の項目に、「大学卒」等と書いてる人しか見たことがなかったのだが、「〇〇大学卒」「〇〇大学院卒」と、かの有名な大学名が次々に目に飛び込んできて、とんでもない場所に来てしまった…と思った。
年収の欄が1000万越えの人もいた。(本当かどうかは分からないけれど)
第1話自己紹介にも記載したが、わたしは特に秀でたスキルも学歴もない、ただのオタクなのである。
共通点がまるでなく、趣味もフィーリングも合う人もいなかったので、話題を探すのに必死だった。
自分なりに頑張ってニコニコと話していると、
「カメラが趣味なんておじさんみたいだね」と言われ、顔が引きつった。
なんでお前に人の趣味を否定されないといけないのか。
思考が停止したわたしの脳みそは、それから動くことはなく、ただ淡々と時間が過ぎていくだけだった。
隣に座っていた友人はと言うと持ち前のコミュ力を最大限に発揮し、どの人とも話が盛り上がっていた。さすがである。
誰と何を話したかも思い出せず、顔と名前も一致しないので、中間発表では、誰も書かなかった。
そして、恐怖のフリータイムである。
コミュ力の高い友人のところには、直ぐに男性からお声が掛かっていた。
暇なわたしは話の内容を聞きながら、素晴らしいコミュニケーション能力だと感動していた。
しかし、ひとりの時間は結構な苦行であるが、自分から声を掛けて話したい人もいなかったので、耐え忍んだ。
3回目のフリータイムの時に、律儀に声を掛けて下さった方がいたので、その方とお話しした。とりあえず、永遠にぼっちは免れた。
フリータイムは2部構成になっており、
1部は完全自由、2部は男性のみが移動するという構成だった。
完全なる公開処刑である。
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