そうなんですよね!病気の家族とか引き合いに出されると自分の苦労話が霞まざるを得ないんですけど、俺は俺なりに血を吐く苦労をしているわけです。勝負の一瞬。一人一人に背負ったドラマがあるのです。それを全員ぶん見届けて采配を下せる者がいるとしたら、そいつぁ神様そのものですね。俺には俺の物語。自分本意でいきましょう
唐沢選手もそう言ってますが、僕もまったく同じ気持ちになりました。つい先日イチロー選手が引退を表明しましたが、彼にも同じ事が起こったりしたのでしょうか。凡人には到達し得ない境地で生きるというのも、なかなか大変です。
主人公は大事な一瞬にとある奇跡体験をします。あー、あれね、と思ったあなた!きっとそれは違います。このお話はそのさらに上の上を行きます、騙されたと思って是非読んでみてください。とんでもない展開がきっと待っていることでしょう。
甲子園の決勝戦です。バッター唐沢は、ボールをその目に捉えた瞬間覚醒し、ゾーンに入りました。その目に見えたのは、なんと──。彼がバットを振り抜くことを躊躇してしまった映像とはなんなのか、ぜひ確認してください。これはね、打てんね。
とても読みやすく、また、舞台としても興味が持てる。それはそれで良い。 問題は、何故あの展開になったか、だ。脱力すれば良いのか頭を抱えれば良いのか分からない。それを面白がる私自身の本音がまた分からない。