第2話 熱烈なリピーター

 翌日ー美優は朝早くからカフェで働いていた。このカフェでは、朝から開店している。朝はモーニングセットとして、美味しい食事を提供している。美優は昼と夜働いている。昼は簡単に済ませてから店へ出て、11時から働き夕方から閉店時間の夜8時まで働いている。それ以降はゆっくりと自分の時間を過ごすのだ。この日はたまたま、朝少しだけ働くことになっていた。美優はとても優しく丁寧な対応をするので、リピーターも多く、常連客も多い。常連客の中には、実は美優のファンも多いのだ。


「みーちゃん、いいかな?」

客が美優を呼んだ。

「あ、はい!何になさいますか?」

「モーニングセット1つ。あと、コーヒーがいいな」

「わかりました。コーヒーはどうなさいますか?ブレンドにしますか?」

「そうだなー、ブレンドで」

「はい、わかりました。少々お待ちください」

「ん。みーちゃん、眠い?」

客が笑った。

「えっ!?…そ、そんなことは」

「すごく眠そうな顔してる。まあ、そういうところも可愛いけど」

「やめてくださいよ、もう…」

美優は頬を抑えて恥ずかしそうに走ってカウンターへ向かった。


 モーニングセットを食べ終わったその客は、笑顔でカフェをあとにした。

「みーちゃん、すごいねえ、さすがだねえ」春彦が言った。

「な、なにがですか」美優は困惑した。

「だってねえ、ほら、お客さんに口説かれてたじゃない」桃がにやにや笑いながら言った。

「やめてくださいよ、違いますってば。そういうんじゃないです」

「いいや?あのお客さん、ずっとみーちゃん見てたし、みーちゃんに気があるんじゃない?」春彦が言った。

「そんなこと、ありません」美優が下を向いた。

「でも、まあまあ、良い感じだったじゃん」桃がすかさず言った。

「もう、そうなんじゃありません!」美優は頬を膨らました。


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