第2話

そういえば、最後に

買い出しに行ったのはいつだろう。


先週、

もしかしたらその前かもしれない。


自分でも よくもったな、

なんて思う。


本題に入るが、

朝ごはんが

作れそうなものがあるか、と見ると、


取り寄せた 美味しい 卵と、


戸棚に食パンがあった。


卵も片付けなければならないし、

これでいいじゃないか、


僕の頭の中で、

想像している料理の、

美味しそうな匂いがしてくる。


まずは、卵を2つ、取り出した。

パンは、

焼きたての方が美味しいので、

まだ袋の中だ。


つやつやして、お月様みたい。


棚から、フライパンを取り出す。


しゃー っと 水洗いをしては、

コンロにセットする。


先程、

ついでに出しておいたバターを

少しだけ取って、フライパンに乗せ、

かちっ と 火をつける。


じゅわあ と、

バターが溶けていく様子は、

儚いけどとってもわくわくする。


ふわあっと

美味しい匂いが広がったところで、


卵を手に持つ。

とんとん という快い音と共に

ヒビを入れる。

そこに両手の親指を差し込んでは、

上向きにし、 フライパンに

ぱか と 割る。


まだ質の良い たまごは、

黄身が綺麗なオレンジだ。


さあっと 白身が広がり、

黄身が真ん中に、留まる。


さて、パンを焼かなければならない。

食パンを2枚取り出し、

トースターにセットする。

ジジジ、と タイマーの音が響く。

まだ時間がかかりそうだ。


卵は、

じゅじゅっと 良い音がなり、

白身が茶色くなってきた。


僕も奏くんも、

半熟が好きなので、


フライ返しをすっ、と隙間に入れ、

落とさないように、けど素早く、

お皿に乗せる。


そこでちょうどよく、

チン、と トースターの音がした。


お皿に乗せてある、いわゆる

『めだまやき』を、


いちど フライ返しで取り、

素早くトーストを置く。

その上に、めだまやきを戻せば、


完成だ。


「んん ー、おはよ、」


わ、べすとたいみんぐで

奏くんが起きてきた。


奏くんに作った、と見せると、

「へぇ、すごいね。」

って、頭を撫でてくれた。


奏くんが準備をしている間、

机に運んで、

エプロンをとって、

席に着いた。


その後、奏くんも

席に着く。


今日使った、

パンと卵に感謝の気持ちを込めて、



ぱちん、



『いただきます。』

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