一太郎2019 + ATOK + 辞書
前回のエピソードですが、『日本語入力』と『エディタ』の問題を混同してしまっていたので、『日本語入力と日本語力と校正』の問題として少し修正しました。(2019年3月18日)
ワードについては別エピソードで述べたいと思います。
フィルディアーナ・プログラミングを完結させ、カクヨムコン4の締め切りが終わって、燃え尽きたころ、ふと目についたのが『一太郎2019』の発売開始(2019年2月8日でした)
一太郎といえば、昔使っていた時期があります。そう、NECのPC-9800シリーズを使っていた頃です。(いや、昔過ぎるかも?)
そうだった! 日本語入力と編集なら、日本のソフト、一太郎では?! と期待に胸をふくらませました。
プレミアム版には辞書と校正ツールが付属しているという点に惹かれ、衝動的に購入しました。
そう、私は道具から入るタイプです。
さて、約一月ほど使った感想を簡潔にあげたいと思います。
『小説を書く』という一点集中とワードからの移行、という視点からの感想になります。まだ使いこなしているというわけではないので、その点ご了承ください。
■良い点
・ 日本語入力のATOKは確かにMSIMEよりは賢いです。入力中、Ctrlキー二回で辞書を引けるのが最高。キー設定をIMEに合わせれば、それほど違和感なく引き継いで使えます。人工知能による変換らしいです。
・ 編集中でも、選択とCtrlキー二回で辞書が引けます。むちゃくちゃ便利
・ 辞書引きで、国語辞典・類語辞典が使えるのが、物書き初心者にはありがたい
・ 文書校正ツールは超便利(なお、30万文字とかいっぺんに校正すると、フリーズします。エピソード毎に選択して校正ボタンを押すといいです)
・ ふりがなや傍点を簡単につけることが出来ます。手作業より100倍マシ
・ 投稿サイトへの、サイト指定の書式でのコピー処理が手軽。これのおかげで、カクヨム特有の傍点が非常に簡単に使えるようになりました。複数サイト投稿も苦では無くなります。ふりがなも傍点も好きなだけ使えます!
・ 主な機能はツールバーではなく、『基本編集ツールパレット』と呼ばれる画面右側にあるアコーディオン・ペインに表示されて、ツールバーよりより情報豊富で簡単に操作できます。ユーザー・インターフェース・デザイン的に好きです。
・ 詠太(読み上げソフト)はワード付属のより優秀。特殊な読み方も、ふりがなを振っておけば、きちんと読み上げてくれます。
■悪い点
・ 段落スタイルが使いにくい。特に段落スタイルとアウトライン番号が連動していないのが不便。ワードでは段落に連番を設定できる。それができないと、エピソード番号がわからなくなる
・ 目次一覧で、アウトライン番号が表示されない。なので、エピソード番号が確認できない
・ 目次一覧でドラッグドロップによるアウトライン変更ができない
・ 行番号がページ単位リセットしか無い。ワードでは『セクション』の設定で行番号をリセットできたので、エピソード単位で行数がわかったけれど、それができない。ワードでは、エピソードの行数で大体の文字数を見ながら書いていたので不便
・ その代わりの文字数チェックで、選択したあとリフレッシュボタンをクリックしないといけない。ワードでは選ぶだけで文字数がフッターにリアルタイムで表示されていた。
プロットを考える作業の時に、私としてはアウトライン機能が必須なので、その点の機能の悪い点ばかり目にいきますが、それ以外は概ね普通に使えます。
なお、一太郎では「作業フェーズ」というコンセプトがあり、そこで「アウトライン」を選択すると、本文の部分でのアウトライン編集が行えます。なので、その方法に慣れれば、目次一覧でその作業ができなくてもいいのかもしれません。
さて、一太郎でワード文書を読み込み・ファイルを変換すると、セクション関係の設定がおかしくなり、そのせいで段落の書式が変になります。
この場合、文書全体を選択して、書式-ページスタイル-ページスタイルの解除を行い、さらに、段落スタイルを全解除して、改めて段落スタイルを個別設定するとなんとかきれいに直せます。
ワードは細かいところまで機能が洗練されています。日本語特化では無いと言っても、文章を編集するツールという観点では、ワードの方が完成度が高いと思います。
しかし、日本語文編集固有の部分は、やはり一太郎が優れています。特に校正ツールと辞書引きは、初心者には最大の武器になると思います。そして、ルビ・傍点と投稿サイト向け機能に関してはワードは全くダメです。
結果、物書きには、一太郎がおすすめだと思います。
次回は、ATOKの辞書引きの拡張について。
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