閑話 馬に蹴られる予定の男は墓穴を掘りまくる
それは数か月前に遡る。
シャンガリア王国都市部にある王族専用の別邸……国内の市民生活が眼に見えて疲弊していく中だと言うのに、当たり前のように高級なワインを苛立ち紛れに飲み干してからグラスを投げつけて悪態を吐くその男はシャンガリアの国王を名乗っていた。
カルロス・G・シャンガリア6世……シャンガリア王国現国王であるその者は幼少の頃は単純に武力に秀でた快活な少年であったのだが、教育係に付いた者たちの思惑で徐々にその精神は歪められていった。
シャンガリア王国は自国の歴史を鑑みても近年は稀に見る平和な国家で、その際たる功績は先々代シャンガリア国王が他国との友好関係を築いて貿易や文化交流を活発にし、確実に財政を潤して国力を高めた事だった。
その偉大なる功績を先代国王は自らを凡庸な人物であると割り切り、自身のみで政策を行うことなく優秀な者たちの意見も取り入れて過度に上昇するワケではないが下降する事も無い絶妙な“現状維持”を実現したのだった。
しかしそんなシャンガリアの政策を『商いの為に武を捨てた腑抜け』と考える貴族層も一定数存在していて……悪い事にカルロスの幼少期に教育者として付いた者はそんな思想を持った武断派の貴族連中の回し者が含まれていた。
なまじ腕っぷしの強かったカルロスはそんな血気盛んな連中にとっては格好の神輿であり、周囲から持ち上げられ、そして『シャンガリアこそが世界に君臨するべき唯一の国家である』という歪んだ虚栄心を増長させて行く事になった。
『父上の国政は弱腰に過ぎる! シャンガリアは唯一の神の国、ただ隣に存在しただけの国を友好国とするなど連中を思い上がらせるだけだ!! 特に薄汚い亜人共の国アスラルなど植民地として搾取すればよいのだ!!』
とうとうそんな事を言い始めたカルロスを武断派共は内心『良い傀儡に育ってくれた』とほくそ笑んでいたのだった。
しかしそのカルロスの本性は『父上に知られれば御身に危険が及ぶ』『貴方が立ち上がるべき時は時機にやってくる』と言含められ、長年晒される事は無かった。
だが、その本性はとある国王の政策により露になった。
それはカルロスにとって実の弟、第二王子マルロスのアスラル王国王女アンジェリアとの婚約だった。
『事もあろうに王侯貴族でもない、ましてや人でもない亜人共に尻尾を振る為に高貴なる王族の血族を繋ぐと言うのか!? ふざけるな!!』
高貴なる自分と同様の血が別種族であるエルフと交わる事を許せない……全く国政の事など念頭にないカルロスは個人的な感情でその婚姻政策に猛反対したのだった。
何もかもが自分の思い通りになり、全ての者が自分に従って当然と思っていたカルロスは当然自身の弟も自分と同じように別種族のエルフとの婚姻など反故にする事だろうと思っていたのだが……彼にとっては信じられない事に、弟マルロスはむしろ積極的に隣国の王女と交流を深めて行った。
そして正式にマルロスとアンジェリアの婚約が決定した日……突如前シャンガリア国王が崩御、そして第2王子マルロスは何者かによって暗殺される事件が起こった。
主犯が『これはアスラル王国による卑劣な攻撃である! 我ら誇り高きシャンガリア王国は前シャンガリア国王、そして我が弟マルロスの無念を晴らすために憎き隣国アスラルを滅ぼす必要があるのだ!!』と朗々と語る人物だったのは……城仕えの者たちには明らかであったが、その事を非難したり意見する者はその時点で一人もいなかった。
何しろ他ならぬカルロス本人が自分の意にそぐわぬ前王……父と弟の息がかかっていた上層部をあらゆる冤罪などを被せ左遷、もしくは処刑するなどで始末していたのだから。
そしてかつては貿易の拠点として栄えたシャンガリアは急激に転落して行く事になる。
政策の中で最も財政を急速に食い潰していくのが軍事費、それに国王たるカルロスが率先して消費していくのだから財政が困窮しないワケがない。
しかし曲がりなりにも戦争に勝利した事でカルロスは益々栄光に酔いしれ、周囲の者たちも諫めるどころか囃し立てるから本人が王国崩壊の兆しに気が付く事はしばらくなかった。
シャンガリアの斜陽はカルロスに武断派の貴族連中が付いた時に始まったとする者もいれば、父殺しをした時に、はたまた実の弟を暗殺した時……でなければ最早取り返しの付ない暴挙である友好国アスラルへの奇襲を断行した時に始まったのだと唱える者もいる。
しかし……カルロスにとって認識できる崩壊が始まった日は明らかであった。
先日シャンガリア栄光の象徴として王都中央にそびえていたハズのシャンガリア城が、超高熱の火属性極大魔法により“溶解”と言う形で消滅した。
原因は減少するシャンガリア王国軍の戦力増強の為に魔術師長ドワルゴンが提言した太古の魔術『召喚魔法』による失敗。
獄炎を纏いし美しくも恐るべき魔神……己が4の眷属を率いて召喚された存在は莫大な熱量を誇る炎と共に王都中央を赤くドロドロな溶岩が流れる火山地帯のように変貌させてしまったのだ。
そして更に始末が悪いのは魔神が齎した炎が振りまいたのは破壊だけでは無い事。
膨大な、生き物であれば瞬時に消し炭になってしまいそうな炎なのに、その炎は燃やす相手を選ぶ……その者が恨まれていればいるほど、まるで恨む人物の情念が燃料とでも言うように燃え続けて、あろう事か焼かれる苦しみはしっかりと与えると言うのに絶対に殺す事はない。
「裁きの炎……つまりこれは神が愚かな我らに下した罰に他ならない……」
収まる気配を見せない炎に焼かれ続ける兵士を始めとする城勤めの者たちを目にした国民が口々にそんな事を言い始めるのは防ぎようも無く……それどころか先日までは『異界の者であればどんな無体な命令も行使できる』『生殺与奪の簡単な実験体のような物』と自分と馬の合っていた魔術師長ドワルゴンが率先して口にするのだから始末が悪かった。
しかし炎に焼かれ続ける兵士たちも、そしてシャンガリアにとって不都合な事を吹聴するように“成り下がった”ドワルゴンをカルロスは真っ先に処断しようしたのだが、どんなに斬ろうと、縛ろうと、吊るそうと……彼らは死ぬ事が出来なかった。
延々と続く地獄の苦しみに本人たちが『頼む……殺してくれ』と懇願しているのにも関わらず……だ。
燃え続ける連中に下手に触れた者にも引火する危険があり、結局王都中央の『城跡』周辺は立ち入り禁止にして一般人の目に触れないよう対策を取ったが、数か月の月日が経ったと言うのに未だにその周辺では焼かれる苦痛に苦しみ続ける絶望の叫びが聞こえてくるのだ。
*
そしてカルロスが拠点を別邸に移してからしばらくした日……それまで国が疲弊しようとも、国民が飢えようとも、兵士たちが苦しみ続けていようとも自身には何もない事でまだまだ認識が甘かったカルロス自身に……遂に異変が起こる事になった。
事の始まりはある日に昼下がり……相変わらず自分だけ昼間から美酒に酔って午睡を決め込んだカルロスは妙な夢を見た。
それはカルロスにとってはまるで見覚えのない建物の中……。
一見石造りにも見えるのに所々は木材で作られた無機質な部屋が幾つも続いている廊下。
そして全くムラの無い均一なガラスで作られた窓からは外が見えるのに、そこから確認できるのは、まるで黒いカーテンでも引かれたように何も見る事の出来ない漆黒の暗闇。
その不気味なほど整った規則正しい風景に、カルロスは感心するよりも先に不気味さを感じてしまう。
「な……なんだココは? だ、だれか……誰かおらんのか!?」
暗い廊下だが所々に照明のように赤い光も見え……しかしそれが不気味な風景をより一層恐怖を駆り立てる演出を施す。
散々自分の命令で無作為に召喚魔法で呼び寄せていた異世界人であれば、一目で『夜の学校』と答えを導き出したであろうが……。
ケ……ケケ…………
「!?」
その瞬間、カルロスの全身に鳥肌が立った。
暗闇で先が見えない廊下の、赤い光『非常ベル』の灯よりも更に奥の漆黒の闇から……今確かに得体のしれない何かの声が聞えたのだ。
「だ……誰だ!? だれかそっちにいるのか!? 返事いたせ!!」
しかし自分が何かに恐怖した……そんな事実が許せずカルロスはそんな感情を振り払うかのように大声で奥の闇に向けて叫んだ。
聞こえたのが“人の声”かどうかも確認せず……。
ケケケ……ケケケケケケ…………
そしてカルロスは闇の中からゆっくりと……非常ベルの赤い光に照らされて現れた“それ”を目にして「ヒュ」っと息を飲んだ。
まず最初に思ったのはアンデットのゾンビ、四肢を欠損しようと体を貫かれようと生者を襲う魔物であると……。
だがその程度のモノでは無い事はカルロス本人が理解していた。
「な……なんだ……何なのだ、あの闇の魔力の塊は……」
一度相互利用の為に契約を交わした『不死病の森』のエルダーリッチなど比較対象にもならない闇の魔力、というよりも闇そのもの、怨念自体がそこにいるかのような次元の違う何か……。
ソレは長い髪を振り乱し、胴から下を失って尚腕だけを使って地を這うかのようにペタペタと、まだ距離があるにもかかわらず良く聞こえる特徴的な“足音”を立てて……確かにこちらを、カルロスを見ていた。
そして目が合った……それだけでついさっきまであったはずの蛮勇は跡形も無く崩れ去り、大量の冷や汗がカルロスの全身から噴き出して来る。
『マズイマズイマズイマズイ!! あれは……この世に存在してはならないモノだ!!』
曲がりなりにも魔術の心得があるだけにカルロスは“ソレ”がどれほど恐ろしい存在なのかだけが分かってしまう。
強敵と名高いドラゴンでも魔術を極めた魔導士でもない、ただ強いとかそんな範疇に収まらない存在……カルロスの知識で最もふさわしい存在があるとするならば……。
「邪神…………!?」
思わず出てしまった言葉……しかしそんな呟きに“ソレ”は赤い光に照らされて……まだ距離もあると言うのに、それでもハッキリわかるくらい“ニタリ”と口元を吊り上げた。
その様が更に訳の分からない恐怖を煽る。
ケケケ…………そりゃいい……。
違う世界に降り立てば……私ら都市伝説…………邪神と目される……悪くない。
「ひい!?」
声が聞えた気はしない。
なのに自分に対して話しかけたのは分かる……分かりたくも無いのに。
“ソレ”の声は自分の脳裏に、精神に、恐怖に震える魂に直接語り掛けてきているのだ。
ペタペタペタペタ…………
おお……これはこれは…………死霊使い《あのこ》も相当だったが…………アンタも中々…………持ってるねぇ……。
暗がりから、まだ距離はあるとはいえ確かに確実に“ソレ”は地面を這いずるように、特徴的な音を立てて近づいて来る。
『逃げなくては!!』
自分にはどうする事も出来ない強大な邪神……即刻踵を返して逃げなくてはならないとカルロスは何度も何度も考えていた。
しかし意志とは裏腹に、大量の冷や汗を流す自分の体はその場から微動だにしない。
まるで『悪夢』でも見ているように、恐怖ですくんで動く事が出来ない。
ペタ……ペタ…………ペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタ…………
「ひいいいいい!? く、来るな! 来るなアアアアアアアア!!」
そしてまだまだ距離があると思っていたのに、ソレは急激に速度を増してカルロスへと急激に接近し始めた。
髪を振り乱し、血塗れであるにも関わらすその顔は実に不気味に楽しそうに嗤っていて……。
ケケケケケケケケケケケケ! アンタは特別、足あげよう。
戯れにアンタが呪ったカワイイ左のあんよ…………。
アンタの特別な贈り物……受け取って貰えなかったみたいだね…………。
残念残念…………ケケケケケケケケケケケケケケケケ………………!!
「う、うわああああああああああああああああああ!!」
そして上半身だけの得体のしれない
・
・
・
「おわあああああああああ…………あ?」
そして目を覚ましたカルロスは……得体のしれない場所で『邪神』に襲われたというのが夢であったと気が付く。
妙な悪夢のせいで全身の至る所から大量の汗をかいてはいるものの、自分が現在いる場所がいつもと同じ部屋である事実にホッと胸を撫でおろした。
「んな!? が、がぐ!?」
椅子から立ち上がろうとして“左足が全く動かない”せいで盛大に椅子から転げ落ちるその瞬間までは……。
「ぐ、くく……何だ……何なのだ!? 世の左足が急に…………ハ!?」
そして盛大に顔面を床にぶつけた痛みに苦しむカルロスは、さっき見ていた悪夢の内容を瞬時に思い出す。
『戯れにアンタが呪ったカワイイ左のあんよ…………。
受け取って貰えなかったから返す……』
戯れに呪った……理不尽な命令で数々の命を戯れに奪い、弄んだ事は両手で足りない程ある暴虐の愚王カルロスであったが、呪いとなると身に覚えがあるのは一つしか無かった。
それは勝利者であるシャンガリアの兵に見苦しく抵抗を続け、数多の損害を与えた憎き魔女にして、不遜にも自分と連なる実弟と婚姻しようなどとしていた恥知らずの亜人種。
捕らえる事の出来ないエルフたちの中、唯一捕らえる事の出来たのはカルロスが最も嫌い、最も嫌悪する亡き弟の婚約者、アスラル王国王女アンジェリアただ一人であった。
逃げられないようにと既に両足を切断されていたエルフの王女の瞳は既に生きる気力は見いだせず、放っておいても時機に死を迎えるだろう事は誰の目にも明らかだったが、それだけでは気が済まないカルロスは、ワザワザ盟約を結んだ『不死病の森』の
文字通り……戯れに。
「ま……まさか……まさかマルロスを誑かしたあの亜人種の呪い返しであると!? バカな! あの
殴打した肉体の痛みと動かなくなった左足の喪失感で、カルロスは言い知れぬ恐怖で全身が震え出していた。
今までは全て他人事だったからこそ感じる事の無かった現実……自分の身に、そしてシャンガリアという国に何が起ころうとしているのか……凶器と栄光に酔いしれていたカルロスは今まで考えもしなった。
自分が何かを失う立場になるという事を……。
*
自分が呪術王に依頼した呪いが自分へと返って来た理由……完全に全てではないが、その一端であろう事態が起こったのはそれから数か月してからの事。
カルロスにとって、そしてシャンガリア王国にとってまさに寝耳に水な事態が王国南部で起こったのだ。
「ミューストス国境を越えて反乱軍が蜂起だと!? バカな!! あそこはアンデッドがひしめく『不死病の森』に阻まれ越境など出来るはずがない!!」
「そ、それが……件の『不死病の森』には既に瘴気の存在は確認できず、以前は跋扈していたアンデッド……ゾンビやスケルトンに至るまで一体の存在も確認できなかったとの報告が……」
「な……なんと…………であれば呪いが返って来たのは……」
大森林は数十年前に呪術王の実験場として呪われた『不死病の森』へと変貌していたのに、その『不死病の森』が元の大森林へと戻ったと言うなら、原因となった者がいなくなったという事でもあり……。
「あの呪術王が……倒されたとでも言うのか…………?」
一度だけ対面した事のある呪術王は正に“死を超越した者”にふさわしい強力な力を有していて、傲慢の権化であるカルロスですら『この者を死に至らしめる事は出来ない』とすら思ったと言うのに……。
信じられない思いのカルロスだったが、最早杖なしでは歩けなくなった指先すら動かない左足がその事実を証明している。
そして……シャンガリアにとって、そしてカルロスにとって認めがたい現実だけが目の前に立ちはだかる。
「反乱軍の首魁は亡国アスラルのブロッケン王子であると目されております」
「何、アスラルだと!? おのれ、薄汚い亜人種共めが往生際悪く……どこまでも目障りな……」
「既に南部付近の『元・不死病の森』付近の町や村は反乱軍によって占拠、更に南部を収める諸侯たちも反乱軍に同調する姿勢を見せ反逆の意志を見せ始めております」
「は、反逆だと!? ふざけるな!! シャンガリア王国民でありながら王国に、この私に立て突こうと言うのか!!」
「ひ!?」
カルロスは激高し手にしたワイングラスを報告に上がった大臣に投げつけた。
大臣の頭に直撃して“パン”と割れるが、大臣は下を向いたまま震えて激高する主が発する嵐が通り過ぎるのをひたすら待つしか無かった。
そして震えながら大臣は心底後悔していた……自分がこの場に残っていた事を。
「クソ……一体どうなっておるのだ! 揃いも揃って無能共が!!」
激高するだけのカルロスは南部の諸侯たちが自分を裏切った理由が分かっていなかった。
そこは元々はアンデッドの被害が多いために要職から追放、左遷された者たちが集まっているという当たり前の事すらカルロスは把握していない。
目先の利益に目が眩んでカルロスを神輿として選んだ者たちは誰もが後悔していた……カルロスが自分達の都合の良い傀儡ではなく、制御の出来ない狂王になってしまった事を。
先の戦いで甚大な損害を被って、しかも残存兵力の3割は統治目的でアスラル王国へと遠征したまま……このままではシャンガリアが滅亡する事は誰の目にも明らかである。
しかし、そんな事を目の前のカルロスに告げたところで待っているのは降格か処刑……敵前逃亡、命令違反として断罪されるのがオチである。
元々は血気盛んな武断派連中が作り出した
……が、この時大臣はある情報を思い出した。
もしかしたらカルロスの機嫌を取れ、尚且つ南部で放棄した反乱軍への、何よりも首魁であるブロッケンに対する切り札にもなりうる情報……。
「恐れながら陛下……先日の王城溶解と共に死亡したと思われていた亡国アスラルの王女アンジェリアと目されるエルフの目撃情報が上がりました」
「ほう…………まだ生きていたと言うのか……あの魔女が」
この国ではあまり馴染みのない服を着た男に背負われた十代くらいに見える“両足の無い”エルフの少女の目撃情報……それを聞いた瞬間カルロスは実に醜悪な、下卑た笑みを浮かべて見せた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます