第96話 現代といえば

 現代において誰もが手放せない物。

 そう考えた時に真っ先に思いつくのがスマートフォン。


 写真が欲しいなぁと考えていた朱王だが、千尋と蒼真、勇飛からの提案でスマートフォンを作ろうという事に。

 しかし検索しようにも情報など何も調べようがない。

 というわけでスマートフォン型の携帯電話を開発する事にした。




 この科学のない世界でどうやって作るのか。


 それは千尋と朱王の魔石を使えば難なく作る事が可能だったりする。

 千尋の魔石でミスリル同士を魔力で繋ぐ。

 この条件には【登録した魔力を受信して繋ぐ】とした。

 登録する媒体となるのは朱王の魔石だ。

 朱王の魔石には考え得る全ての条件を組み込む。

 本当に汎用性の高い魔石だ。


 通話とカメラ、時計にメール、音楽やメモなどの便利な機能を組み込む。




 カメラのレンズは自分の肉眼。

 目の悪さなどもアースガルドでは関係く、魔力による強化で視力も補正されている。

 カメラ機能とは別に、保存した画像や映像を再生する事も可能にする。

 これにより、写真が欲しいという当初の目的も達成。

 紙の写真ではないが、見ようと思えばいつでも見られる画像はあると嬉しい。

 映像は自分の記憶からの映像を画面サイズに切り出して保存する事で再生が可能になる。

 本来、朱王の魔石は視覚情報としては三百六十度全方位に記憶として残せるのだが、部分的に切り出す事で映像として保存できる時間を大幅に確保する。


 通話機能は同じように作った端末であれば音声のやり取りができる。

 テレビ電話に関してはカメラ自体が本人の目となる為、鏡を見ながら通話すればできるかもしれない。

 しかし鏡に写る自分を見ている為、相手の顔を見る事は出来ない。

 それならばと端末に相手の顔を表示する事を諦め、脳内にイメージとして直接投影する事にした。

 これで頭の中では完全に通話相手と対面して会話するような錯覚に陥るだろう。


 時計機能は機械的なものも考えたが、人は本来正確な時間を体内に持っている。

 それを直接魔石によって取り出し、魔石内の時間として表示する。

 最初の時間設定のみ、時計を見て今◯◯時だと認識すれば設定が完了する。


 メールは文字入力する必要がない。

 文字もアースガルド文字の為、イメージすれば端末に表示できるようにする。


 メモも同様に文字入力の必要はない。

 朱王の魔石に記憶フォルダを作成してシートごとのメモのページを設ければいいだろう。


 そして音楽機能。

 これは空気振動で音を発するのではなく、イメージの音楽を頭の中で直接再生する。

 その為、イヤホンなどの装飾品も必要なく、普段の会話をしながらBGMとして音楽を流す事が可能だ。


 充電の必要もなく、本人の魔力を利用して動作する為、破損などしない限りは半永久的に使用する事が可能だ。




 あっさりと完成したスマートフォン。

 大きさは縦15センチ、横7センチ、厚さ1センチのスマートフォンとなった。

 一ヶ所だけ裏側に膨らみがあり、朱王の魔石が少し浮き出ている。

 ミスリルのプレートと、千尋と朱王の魔石があれば簡単に作れてしまうのだが。

 鏡面仕上げで真っ黒な表面と、側面と裏面はあえて艶消しのマットな仕上がりに。

 色は好みの色を選ぶ事が可能だ。

 作った物はスマートフォンではない為新たに名前を考える。

【リルフォン】と命名。

 ミスリルの電話だからとミスリルフォン。

 少し言いにくいなという事でミスを取ったリルフォンだそうだ。


 しかし試作品のリルフォンはミスリルの塊の為かなり重い。


「うーん。もうこれスマートフォンじゃなくても良くない?」


「というと?」


「テレビ通話とかで相手の映像が頭の中に投影されるんだから画面も全部それで良いんじゃないかな?」


「地球の最先端を超える発言だな」


「朱王さんなら何でもありだよなー」


 という事でスマートフォンは諦めて、頭部に付けられるようなアイテムを考える。

 額当てや兜、髪飾りなど考えてみるが、その人の個性がリルフォンで消されてしまう気がする。

 それならば小さなアイテムで簡単に取り付けられる物がいいだろう。

 作りはミスリルと朱王の魔石さえあれば機能する為なんでも良い。

 そして最終的に決まったのがイヤーカフ。

 ミスリルでイヤーカフを作り、魔石をぶら下げるように取り付ける。

 イヤリングやピアスでも良かったのだが、女性の場合は気に入った物をつける事もあるだろう。

 イヤーカフであれば取り付ける部分は耳のどの部分でも良い。

 試しに装飾の全くしていないスリットの入った円環状のものを作る。

 細いミスリルの円柱を作り出し、内部をくり抜く。

 小さなミスリルの付属部品とリングを作り、魔石と円環を接続。

 魔石には朱王が画面を必要としないようにプログラムを組み直した。


「脳内表示であればステータスの確認画面があるといいよね!」


 この千尋の要望にも朱王はきっちりと応える。

 ステータス画面を作成し、千尋の魔力量を数値化。

 レベルと魔力量、魔力幅の数値を意識すると表示できるようにした。

 数値の合わせ込みは魔力測定器をカミンが持っているのでそれを借りて行う。




 完成した試作品を順番に確認する。


 目を開いた状態でも意識を向けるだけで画面が脳内に表示され、その他の機能も問題なく動作するようだ。


「あれ…… なんか間違ったかな? 私の魔力が18万ガルドを超えてるみたいだけど……」


 実際に魔力測定器で測っても全く同じ数値が表示され、間違いなく朱王の魔力量は18万ガルド以上だった。

 その数値に驚いているのは朱王のみだが。


「相手の魔力は見えるようにできないか?」


「総魔力量は無理かな。ただ放出する魔力量なら表示できると思うけど」


 追加で放出する魔力の幅が数値化されるように設定。

 これで相手の強さもある程度把握できるだろう。




 次に最初に作ったスマートフォン型のリルフォンを登録して通話をしてみるが、問題なく機能するようだ。


 そしてテレビ通話機能も問題なく利用できるようだ。

 通話をする本人の視界がそのまま相手に投影される為、映像を生中継する事ができる。

 このリルフォンがあればカメラマンとして撮影する事もできるだろう。

 それならば各国でこのリルフォンを販売し、中継する事でテレビ局を設立する事も可能なのでは?

 そう考えるとこのアースガルドでもテレビという娯楽アイテムが手に入る。

 あとはテレビ局をどうするかだが、各国のクリムゾン組織の子供達に協力してもらおう。

 若い世代は新しいものが大好きだ。

 そして創造力も豊か。

 任せない手はないだろう。

 朱王と千尋、蒼真はテレビや映画が大好きだ。

【世界中に娯楽を】と話も盛り上がる。

 女性陣はプールで遊んでいるだろうしこの企画を一気に進めていこう。


 まずはリルフォンが複数必要だ。

 とりあえず五十台は作成しよう。

 作るのが大変なのは最初の一台のみで、朱王の魔石に組み込んだイメージはコピーが可能だ。

 一つ目の魔石からコピーした魔石を千尋と蒼真、勇飛が受け取り、魔石内のイメージをそのまま新しい魔石にコピーするよう念じるだけ。

 朱王はひたすら新しい魔石を生産していく。


 魔石が五十個完成したところで次にミスリルの加工だ。

 蒼真と勇飛がミスリル内の魔力を寄せ、千尋と朱王が一気に加工する。

 普段一人でする細かな加工も、魔力を寄せてもらう事で簡単にできる。

 しかし今回は大量生産する為装飾はごくわずか。

 それでも装飾を少し加えるのは千尋と朱王だからだろう。

 蒼真や勇飛から見ればごくわずかな装飾には見えないのだが。

 綺麗な円環に模様が描かれ、鏡面に磨き込んだミスリルに着色する。

 水に溶かした着色の魔石は、彫り込んだ模様にスッと流れ込む。

 掘られた部分だけが着色され、はっきりとした模様が鏡面に映えて美しい。

 小さな部品も大量生産。

 ミスリルと部品を水に溶いた接着の魔石で溶着。

 リングで接続して、装飾に付けた色に合わせて魔石の色も変化させる。

 完成したリルフォンは宝飾品の一つと思えるほどに綺麗な仕上がりだ。

 それでも千尋も朱王も「大量生産だから手抜きだねー」などと言っている。


 完成した五十個のリルフォン。

 五十台と言うべきか。

 すでに夕方だが、せっかく作ったので配る事にしよう。




 千尋と蒼真、朱王と勇飛が一つずつ付け、プールで遊んでいる女性陣にも配る。

 朱雀の分は朱王が全てのイメージを盛り込んで作り出す。

 女性陣と朱雀はプール遊びを終えて一緒にリルフォン配りに付いてくる。

 もちろん着替えをしてもらってからだ。




 次に朱王邸でお世話をしてくれるカミンやマーリン、メイサとレイヒムに配る。

 物欲しそうに見るフィディック。

 もちろんフィディックにもプレゼントする。




 ロビーに集まって簡単に機能を説明し、時間を設定して全員で魔力登録を済ませる。

 すると脳内画面に個人の名前や顔が表示され、意識を向けると画面の操作もする事ができる。

 多くの人が登録されている場合でも、その人の顔を思い浮かべるだけで検索されるように設定している。

 脳内画面は基本的には半透明だ。

 目を閉じる事ではっきりと投影されるが、普段使うとすれば半透明な方がいいだろう。


「通話する時は相手の顔を思い浮かべて【コール】と言えば発信するよ。相手には顔の表示と着信音が鳴るから通話しようと思うだけで通話ができるんだ。じゃあ試しに半数に分かれて通話しようか。通話相手を決めて部屋を変えよう」




 男性陣は映画部屋へと移動して各々相手に通話する。

 問題なく機能するが、電話を知らないアースガルド人にとっては驚くべきものだ。


 アースガルドにも各国の一部に通信機器はあるが、巨大な魔石で持ち運びがてきないうえ、通信時間もごくわずか。

 魔石の魔力が尽きればしばらくは利用できないような代物だ。

 通信の魔石はこれも特殊な魔石として販売などされる事はなく、希少な国の宝として厳重に管理されている。

 通信の魔石は魔力の回復する魔石で、魔石内の魔力が減少すればしばらくすると回復する。


 全員通話する事が出来たので、今度はテレビ通話、もとい生中継で通信する。

 朱王が自分の部屋にいる側のメンバーに説明し、先程の相手へとコールする。

 すると着信した相手は通話相手の視界や音が聞こえるようになる。

 自分の視界の一部に、半透明ではあるが向こうの映像が映し出される。

 同様に発信した側も相手側の視界や音声が聞こえるようになる。

 驚愕する相手側のメンバーだが、朱王は簡単に説明して落ち着きを取り戻す。

 まるで同じ部屋で朱王の話を聞いているような錯覚に陥るほどリアルさだ。

 視界や音声がそのまま投影されるので当然なのだが。


 また、朱王が作った映像用のミスリル画面に相手の視界を投影すればテレビとしても見る事ができるだろう。

 一番の狙いはここなのだが。

 テレビ局のない今、しばらくの間は朱王の録画した映画を再生するのもいいだろう。

 瞬きに関しても問題はない。

 視界をそのまま相手に送らず、朱王の魔石を目を閉じて頭の中で再生するだけで放送が可能だ。


 そして通話相手の姿を投影することもできるのだが、これには相手の視界映像とのリンクは遮断する事にした。

 どうしても視界と自分の立ち位置が反対方向になってしまう為仕方がないのだ。

 しかし自分が映したいと思った範囲をある程度絞って自身の目で捉えて記憶する事で、相手の脳内映像に反映させる事は可能とした。




 全て説明したところでまたフィディックが「素晴らしい」と泣いている。

 なんだか魔族のイメージが崩れてしまうのだが。

 まぁそのせいもあってリゼもフィディックを悪く思ってはおらず、むしろ友人として接しているくらいだ。

 今も笑いながらフィディックにティッシュを渡している。

 魔族に対して常に殺意を抱いていたリゼが、フィディックとは仲良くしている。

 その事に嬉しく思う朱王だった。






 翌日は訓練場へと足を運ぶ。

 とりあえず聖騎士達にもプレゼントしようという事で向かったのだが、警備騎士に挨拶するとすぐに国王を呼びに行った。

 訓練場には勝手に入ってもいいらしい。


 訓練場でいつものように訓練している上位騎士達。

 そして指導する聖騎士達と見守る聖騎士長。


 聖騎士長ヴォッヂがこちらに気付いて向かってくる。


「どもっす。勇飛達も久しぶり〜。今日は皆さんお揃いでどうしたんすか?」


 勇飛はクイースト王国でも有名な冒険者。

 時々聖騎士の訓練場に遊びに来たりもするそうだ。


「聖騎士の皆んなにプレゼント持って来たんだよー。ヴォッヂさんにもこれあげるね!」


 千尋がヴォッヂにリルフォンを一つ手渡す。

 千尋に促されるまま耳に付けて説明を受けるヴォッヂ。

 説明を受けながらその機能を知るに連れ、その表情もコロコロと変わる。

 まぁほぼ驚愕といった表情なのだが。

 一通り説明を終えると、咳払いをして一つ問う。


「ゴホンッ! えー、このー、リルフォン? これは聖騎士の分ももらえるって事で良いんすかー?」


 コクコクと頷くと嬉しそうに聖騎士に向き直って走り出す。


「皆んなー!! こっち来いよ! あっ、ちげぇ。上位騎士諸君は各々自主練とする! 聖騎士は重大な任務がある。すぐにこちらに来てくれ」


 聖騎士を全員呼ぶヴォッヂ。

 なんだかいろいろと指示の出し方とかダメダメな気がする。


 ぞろぞろと集まった聖騎士十二名。

 大魔導師だった六人も今は聖騎士と呼ばれる事となっている。

 帝の名は冠したままらしいが今後もそのままなのだろうか。

 全員にリルフォンを渡していく。

 色はイメージに合ったものを渡した。


 千尋と蒼真がリルフォンについて説明する。

 全員頭の中に投影される映像に驚きつつも説明をしっかりと聞く。

 時計の設定から始めて全員の魔力登録。

 メモやメール、写真の撮り方なども説明し、通話は千尋側と蒼真側に分かれて説明する。

 その通話にも驚いたが、テレビ通話機能には叫ぶほど驚いていた。


 リルフォンの今後の展開などについては朱王から説明する。

 まだ映画を観た事のない聖騎士達は首を傾げていたので、今後邸に招待するのもいいかもしれない。

 



 リルフォンの説明を終えて全員がその機能を確かめていると、訓練場を訪れたのはシダー国王。


「朱王! あれはどういう事だ! とんでもないものを作りおって!」


 その表情はものすごく嬉しそうだ。

 まだ渡してもいないリルフォンをなぜ知っているのだろうと、千尋達も首を傾げている。


「シダー国王、これを差し上げます」


 朱王が差し出すのは濃紺に装飾されたリルフォン。


「んん? アクセサリーなど今はどうでも良い! それよりも……」


 シダーが周りの聖騎士を見ると全員が耳にアクセサリーを付けている。

 もちろんリルフォンだが。

 朱王はシダーの左耳に付けて簡単に説明する。


「なんっっっ…… いや、これも確かに凄いが! え!? 何故私が見えるのだ!? 音声も二重に聞こえる! これは一体なんなのだ!?」


 興奮し、混乱するシダー。

 まずは少し落ち着いてもらおう。

 リルフォンの機能や通話、写真に動画などいろいろと試してもらい、その性能に驚きながらヴォッヂ達と楽しそうに語らうシダー。

 ついでに旦那さんの分も渡しておく。

 ちなみにシダー国王は結婚して旦那がいる。

 クイースト王国では、国王は男性でも女性でも前国王の実子が国王となる。




 しばらくこのリルフォンを楽しんだシダー国王。


「ちっがーーーう!! これも本当に凄い物だが私が言いたいのはこれじゃない!! 其方らが先日作った飛行装備の事だ!」


 どうやら研究所の方からシダー国王に飛行装備の報告が上がったらしい。

 その飛行性能に驚き、研究所からもらおうかとも考えた。

 しかしこの飛行装備を朱王が作ったのなら頼みに行こうという事で今日ここに来たのだ。


「あー、飛行そ……」


「飛行装備ってなんすか!? もしかして他にも何かすっげーもん作ったって事っすか!?」


 朱王が答える前にヴォッヂが勢いよく食い付いた。

 それに続いて聖騎士達も騒ぎ始める。


「えーとね、飛行装備っていうのは空を飛ぶ装備なんだ。今は魔獣の素材を加工に出してるからまだ完成は先なんだよねー」


「朱王! 魔石は全て百個ずつ用意する。ここにいる人数分の飛行装備を作ってくれないか!?」


 まさか希少な魔石を百個ずつもらえるとは。

 それを代金として飛行装備を作ればいいのだろうが、素材は足りるだろうか。


「シダー国王、飛行装備を作るのはいいのですが素材はどうしますか? 難易度10のワイバーンの素材で良ければそちらで作りますが……」


 上位魔獣の素材は出来る限り自分達で使いたい。

 今後竜族や上位魔獣との戦闘が控えている為、少しでも強力な素材を使用して飛行装備を作るべきだ。

 残った分で作るのであれば数着が限度。

 人数分には満たない為、若いワイバーンの素材でも良ければ作ると提案する。


「研究所にあったのと同等であれば問題ない。私と聖騎士達の分を作ってくれるか?」


「それでしたら承りますよ。全員が希望する色で作りますから決めましょうか」


 また作る物が増えた。

 自分達の分の他に十四着の飛行装備。

 それ程作るのは難しくないので問題ないが。




 その後もクリムゾンの幹部達と各店の店長分のリルフォンを渡して回る事にする。

 しかし毎回説明するのも面倒だ。

 追加でリルフォンに初期設定扱いでメッセージを追加。

 操作方法などのマニュアルを組み込む朱王だった。




 帰りには鞣し職人の工房を訪れ、要望があった通りに色の指定をしてきた。

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