夏帆サイド

第8話 佐賀夏帆/山下はるか

(夏帆サイド)



もう寝たかな?お兄ちゃん。

隣から音がしないから寝たよね。

常に寝顔を見たいなぁ。


私の名前は.....佐賀夏帆、15歳。

お兄ちゃんと関わってからの名前は山下はるか。

山下はるかとしてお兄ちゃんに会っている。


お兄ちゃんだけに好かれようとしている女の子。

夏帆の姿を出してないつもりだけどちょっとバレかかって焦った。

次から気を付けないと行けないね。


そんな私のピンク色の部屋の中の窓の前に有る、マッ●パソコン。

私以外開けないそのパソコンでお兄ちゃんの情報を見ているだけで.....全てが濡れてくるよ。


平然と性的に見れる。

狂おしい、余りにも.....お兄ちゃんを愛し過ぎて.....愛液が床に垂れるよ.....。

遠隔操作のプログラムを見ても濡れちゃう身体。

ヨダレも出る.....あはは、あhahaははhahaははは!


あはは、本当にお兄ちゃんが愛おしくて愛おしくて仕方が無い。

お兄ちゃんは私のモノ。

監視カメラを今度付けようと思っているけどなかなか隙が出来ない。

困っちゃう。


そんな私はとても天才だから.....こんな頭脳で産まれたからには活用しないといけないと思って居たら。

お兄ちゃんという存在が現れて。

今ではお兄ちゃんの為に徹底的にプログラミングを活用している。


お兄ちゃんは消さないみたいだけど、って言うか消せない様にロックを掛けたけど。

機械音痴のお兄ちゃんは諦めると思ってロックを掛けたらやっぱり諦めたね。

うふふ、私だけのお兄ちゃん.....お兄ちゃんの事を考えるだけで全身が震えてイっちゃいそうになる。


「.....でも.....」


そんな中だけど。

邪魔だなぁこの松添龍とか言う女。

私にとっては害悪にしか見れないよ。


メッセージをお兄ちゃんのスマホに通信出来ない様に遮断したけど。

邪魔、邪魔、邪魔、邪魔、邪魔。

すっごく邪魔。


「.....殺しちゃう?あはは。でも駄目だよね。殺したらお兄ちゃん悲しむもん」


でも殺したい、ぶっ殺したい。

内臓を抉ってバラバラにしたい。

それぐらい邪魔。

連絡先を交換したけど、ウザい絵文字は使うし。


「好きとか許さない。絶対にお兄ちゃんを好きとは言わせない。お兄ちゃんは私のモノ。お兄ちゃんの全ては、お兄ちゃんの全部は私を射抜く為に有るの。あははは」


私は全部を愛したい。

お兄ちゃんの為なら邪魔なモノは容赦無く消すつもり。

だから、お兄ちゃん。


何処までも私の玩具になってね?

私のモノだよ?お兄ちゃん。


「うん.....イィ!.....あぁ!.....アハハハ!」


狂っているこの世界からお兄ちゃんを救いたい。

お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん.....。

私は全部を賭してでも貴方を今の世界から救うからね.....。

だからプログラムの改変を急がないと。


「.....その前にトイレだね」


私は愛液まみれのヌルヌルの手を振り、そして時刻を見る。

時刻は午前12時になっている。

私はトイレに行く為に扉を開けてから外に出る。

すると、お兄ちゃんと出会ってしまった。


「.....おに.....じゃ無くて宗介。アンタ何やってんの?」


「.....お前こそ何をやってんだ」


「.....私は何時もの通りだけど?寝られないからトイレに行くの」


ああ、お兄ちゃん.....お兄ちゃん.....顔立ちも鼻も目も眉毛も身長も息も心も全部私のモノ。

だから私だけを愛していれば良いんだよ?

邪魔な女はみんな消していくから安心してね?

みーんな消してあげるから.....私だけ見てね?

お願いね?アハハハハハハハハハ!!!!!


「.....どうした?ジッと見て」


「.....何でも無い。キモいんだけど」


「.....いや、お前が見ていたんだろ.....」


「私は見てないから。ってか止めて?そういうの」


そしてお兄ちゃんを振り切って私は疼く下半身を耐えながら。

ただひたすらにヨダレを耐えながら、トイレに入る。

そしてハァッと息を漏らして目を輝かせて天井を見た。


「.....大好き.....お兄ちゃん.....邪魔な奴は皆殺しだよ.....皆殺し.....ハァ.....」


それから私はトイレを済ませ、トイレをお兄ちゃんに譲って。

そのまま部屋に戻って、勉強してプログラムを設定して。

明日愛しいお兄ちゃんに会う為に寝た。

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