小さな傷をきみに
きみの魂に傷をつけたい
ほんの少しの傷でいい
誰も気がつかないくらいの
きみ自身だって気がつかないほどの
そのほんの少しだけ
もしそれができたら他には何にもいらないよ
きみの声も
きみの言葉も
きみの心も
何一つ欲しがりはしない
ぼくの声が届かなくても
ぼくの言葉が分からなくても
ぼくの心が伝わらなくても
そんなこともどうだっていい
きみの魂に傷を
ぼくのあらゆる力を込めて
誰にも気づかれないほどのほんの少し
ただ傷つけたぼくだけが知っている
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