第2話
『まーさん、久しぶり』
見慣れない名前の人からの唐突なメールに、流石に私は戸惑った。
不破 積也....?フワ、セキヤ?
律儀にフルネーム。もしかすると、あのセキヤくんかもしれない。小学校の頃、ずっとおんなじクラスで、仲も割と良かった男子。いや、一番仲が良かったかな。今になってはそう思える。
でもセキヤくんってフルネームでプロフィール作る人だったっけ?
小6あたりはスマホを持ち始める子もいて、セキヤくんも私もその類だった。だから、その頃はセキヤくんとメールしたりして盛り上がってたな。セキヤくんはローマ字で下の名前だけをプロフィールに書く人だった。でも、ある日突然セキヤくんとの連絡が途絶えてしまった。
物騒なこの世の中、なりすましの可能性がありそう。とりあえず、本人かまだ分からないから、適当にスタンプを送っておいた。
少しだけメールの反応を待って見たけど、この夜にこれ以上の進展はなかった。
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