第4話 本音
「乾杯!!」
グラスのぶつかる音が気持ちよく響く。
大学の近所にある、多国籍居酒屋『さくら』。
学校から近いのもあって大抵飲み会はここになる。というより全員が集まると練習の後は大体ここへなだれ込むのが日常茶飯事になっていた。
「今日はお疲れ様でした。花火大会のイベント、無事終了しました。 少しではありますがイベント料も入った事ですので今夜は楽しんでください。 あっ、でも悠一、飲みすぎちゃダメだよ。それとハジメさん、声は抑えて。 やっくん、あんまりボイパ披露しないでね。キョウ、むやみに叫ばない。 真野さん、涼しい顔してないで協力して下さい。以上です」
加賀谷が一通り言い終わるまえにもう馬の耳に念仏、寝耳に水の有様だった。
すでにジョッキを空けている、千葉と薬師丸。
ウェイターに料理の追加注文をする、皆川。
真野はひとりでジンのストレートを
「まま、固いこと言わない、ささ、飲んで、飲んで」
氷川がビールを勧める。
八月も半ば、夏祭りのイベントで花火大会の前座の営業が終わった後の反省会兼打ち上げ。
秋に行われるアカペラコンテストの予行練習も兼ねての営業だった。
客の反応もまずまずで、コンテストに向けてますます気合が入る。
「今日のお客さん、結構ええ感じやったんと思わん?」
薬師丸の言葉を受けているのかいないのかハイテンションで皆川が叫ぶ。
「あー、俺、もう最高ー! って感じ! イェーイ!」
「あんまり喜んでばかりもいられないよ。所々気になる部分も有ったし……」
真面目な加賀谷らしく、次に向けての反省を言い出した。
「加賀谷ってマジメ過ぎ!まぁ、高校時代からこんなところは全然変わってないけど、 もうちょっと気楽に行こうよ」
千葉が言うと続けて薬師丸もそれに
「まあ、まだコンテストまで間もあるし、そんな気にせんとき!」
「えぇ……」
納得のいかない加賀谷。
「ねえ、加賀谷、また明日からその部分を直していけばいいからさ、今夜は飲もう!」
「悠一まで……」
加賀谷はしょうがないと観念し、氷川の勧めるがままにグラスのビールを飲み干した。
出来立てのあたたかい料理が次々と運ばれてくる。テーブルには各々の注文した飲み物のグラスやジョッキが所狭しと置かれており、氷川たち六人の会話以上に賑やかだ。
『さくら』は多国籍居酒屋と銘打ってはいるがメインは和食だ。ただ大学の近所にあるため留学生の故郷の料理をと、特にアジア、エスニック料理のレパートリーが豊富になっている。香辛料の効いた料理は酒に合うと評判も高く『さくら』の常連客は若い学生がほとんどだった。今夜もそれほど広くない店内には若い学生でいっぱいになっている。
酒も適度にまわり、それなりに空腹も満たされまったりとしてきた頃、話題は恋愛の話になった。
「それにしたって、加賀谷さんってマジメを絵に描いたような人だよな。 女の人と付き合ったりとかした事、あるの?」
加賀谷は少し酔っていたのか普段ならやんわりと受け流すような話を、珍しくゆっくりと答えはじめた。
「僕、高校の卒業式の日に前から好きだった子に告白されて、まさかの両想いでそのまま付き合いはじめて。もちろん僕も彼女もお互い初めての相手で……。でも長く続かなくて二年の春休み前には別れちゃった」
「え? どうして?」
氷川が眉を
加賀谷はふんわりと
「それがね、彼女が言うには『加賀谷君は全然話してくれない! 何を考えているのかわからない』って。そう、ふられちゃったんだ。 僕は何も話さなくても一緒に居るだけで嬉しかったのに、彼女は決してそうじゃなかった。 もう今じゃ後の祭りだけど、もっと言葉で伝えるべきだったのかな……って。 でも、その頃の僕じゃ、全然好きって気持ちで一杯だったし、 ましてや気の利いた言葉なんて今の自分だって出て来る訳が無いのに。 ……難しいよね、伝えるって」
手にしたグラスを何処か遠くを見るような目で見詰めた。
「……え、ひょっして十九で初体験!?」
腰を椅子から浮かせ、半分立ち上がった千葉が素っ
「そこかよっ!!」
すかさず氷川のツッコミが入る。
「加賀谷さん、女性はもっと大切にせなアカンよ」
目の座っている薬師丸がぐっと腕を組み力説する。
「おれなんか会うたびにバラの花束抱えて行ったら、 彼女メッチャ喜んでくれるで。受身はアカン!」
それを聞いた真野はジンの入ったグラスを手にしてぼそっと言った。
「じゃ、俺なんて論外だな」
「え?なんで?」
「俺、高三の夏休みに家庭教師に来てた三つ上の女子大生と出来てたんだけど」
「ええーーっ!!」
薬師丸と氷川が同時に叫んだ。
「な、なんて羨ましい……」
千葉は口をポカンと開けたまま、真野を頭のてっぺんからつま先までまじまじと眺めた。
「ま、彼女にしちゃ俺なんてガキ扱いだったけどさ。 でも……俺にもったいないくらい、いい女だったよ」
真野は懐かしむようにふっと笑ってグラスの氷をカランとならし、残りのジンを一気に飲み干した。
「……」
千葉の口がこれ以上ないくらいに開いている。
「そう言うハジメは初体験、
急に真野に話しをふられ、目が泳ぐ。
「オレはその……なんと言うか……」
煮え切らない態度に真野はさらっと言った。
「九十分
「なんで知ってんのぉ!?」
千葉は叫んでからしまったと言う顔をした。
サングラスの奥の目が落ち着きなく右往左往する。
「真野さん勘弁してよ。……ありがち過ぎて洒落にもなんないし。バイト先の先輩に連れられて。しかも……それ、三か月前の話だし」
最後の方はほとんど聞き取れないほどの小声になっていた。
皆の視線が千葉に集まる。半分は人当たりのいい千葉が意外だという驚きの眼差し。もう半分は恋愛下手な千葉らしいという納得の眼差し。そんな視線の集中砲火にいたたまれなくなった千葉は矛先を変えようと氷川に話をふった。
「笑ってるけど悠一はどうなのよ」
氷川は俺? と訊いて、少し考えてから話しはじめた。
「俺、一浪して予備校に通ってるときに付き合ってた子がいたんだけど、 最初は結構気ぃ遣ってお洒落なレストランとか行ったり、 話題のデートスポットとか調べて行ったりしてさ。 その甲斐あってなんとか彼女が初めての相手で……。 でもさ、半年くらい経ったあたりから会う回数とか減ってきて、連絡もとれにくくなって。やっと連絡取れて久しぶりに彼女に会えてさ、良し! 今夜はヤれる! なんて下心ありありで部屋に誘ったら、部屋で急に泣き出すんだよ。 何で泣いてるの? って聞いても全然答えてくれなくて、しまいには帰っちゃってさ。一週間くらいしてから電話があって別れて欲しいって。 何でって聞くとこの間遊びに行った時に部屋で流れてた曲を聴いて、 昔の彼を思い出しちゃってやっぱり前の彼が良いってことになってさ」
一気に語った氷川はふぅと息をついて一瞬考え込んだ。
「……って、今思い出したら、これって……ヒドくねぇ!?」
「うわはははー!!」
加賀谷以外の全員が一斉に爆笑した。
「そりゃ悠一が悪いって!」
皆川の目じりに笑い過ぎて涙が溜まっている。
「そうそうそう、思いっきり顔に出てたんとちゃう?」
ケタケタと楽しそうに笑う薬師丸。
「『なんでこんな人と付き合ったの、アタシ?』と思ったんじゃないのぉ」
千葉はニヤリと笑い氷川の肩をポンポンと叩いた。
「俺だって男だ! ヤりたい時もあるぞぉ! ちくしょう! 女なんて男の気持ち、これっぽちも理解してくれないよなぁ……」
「おまわりさーん、ここにけだものがいますよー」
皆川が茶化す。
「ま、そんなもんだろ、女なんて」
ふっと笑い、グラスを見詰めながら真野が言った。
「おおっ! なんて大人な意見!」
氷川が
「でも、そこがまたかわいいんとちゃう?」
にこにこと人懐っこい笑みを見せる。
「おおっ! なんて余裕な意見!」
また氷川が
「やっくん、今もその彼女とは続いてるの?」
何気に加賀谷が訊くと薬師丸はさも当たり前のように満面の笑みで答えた。
「もちろん! メッチャ可愛いで俺の彼女。なんたって俺の事、立ててくれるさかい」
「……ナニを立てるって?」
サングラスの
「フン。彼女のおらん人は黙っといて」
「ううっ……!!」
薬師丸の一言に千葉は止めを刺されたかのようにへこんでしまった。
「ハジメ、余計な事言うから。自業自得だよ」
「どーせオレは彼女いませんよ、すいませんねっ!! ってオイ! そう言うキョウはどうなのよ!」
憤慨している千葉に急に話をふられ笑いながら適当に誤魔化す。
「え!? 俺?……俺は、ヒ・ミ・ツ!」
「何だよーずるいよーオレばっかり、イジメだよー」
すねる千葉に真野がぼそっと言った。
「口は災いの元」
……ぐうの音もでない。
「まあ、何にせよ、今夜はとことん飲もう!」
氷川がグラスを掲げる。
それにあわせるように千葉もオレも飲むぞと一気にグラスを空けた。
「もうそろそろお開きにします。みんな、しっかりしてよ!」
加賀谷と真野以外の四人はかなりの
薬師丸と皆川はハイになってはしゃいでいる有様。
千葉は半分眠っている氷川に何かを熱く語っていた。
「ハジメさんも、もうその位にして。悠一起きてる? しっかりして!」
真野が千葉の腕をとり、肩を組んでなんとか立ち上がらせた。
「俺、ハジメ送ってくから。加賀谷は悠一を頼む」
「真野さ~ん、カラオケ行こ! カラオケ!」
もう足元もおぼつかない千葉が真野にからむ。
「いい加減にしとけ、ひとりで立てないモンが」
そう言うと真野は千葉を引きずるように半ば強引に連れて行った。
「じゃあ、おれらカラオケ行ってくるわ。キョウ、まだ歌い足りんて言うとるし。 おれもボイパ以外に歌いたいし」
「イェーイ! 盛り上がってるかー!」
御機嫌の皆川と薬師丸に、
「じゃ、また明日。いつもの時間にね。それと気をつけて帰ってね」
加賀谷はそう告げて店の引き戸を開けて出ていくふたりを見送った。
「さてと……」
テーブルに突っ伏し寝ている氷川の肩を軽く抱え起こす。
「さあ、帰るよ。お願いだから立って」
「……う、ん」
視線も定まらず、ふらふらと立ち上がる氷川の肩をしっかりと両の手で支えた。
「危ないから、気をつけて」
加賀谷は氷川の左腕をとり、肩に掛けて自分の右腕をしっかり氷川の腰へまわした。
足元もおぼつかない氷川は身体を全て加賀谷に預ける。
「悠一ってば、飲みすぎだよ」
ひとつ苦情をもらすとゆっくりと氷川に無理のない歩幅で歩きだす。
やっとのことで店を後にした。
空には丸い月が浮かんでいて、その澄んだ光がふたりを照らす。
昼間より少しだけ涼しい風が火照った頬を撫でて行く。
氷川を支え足元に注意が向いていた加賀谷の前方から人の気配がする。ふと見るとカップルが手を繋いでこちらに歩いて来る。彼氏の方はもう片方の手にコンビニのビニール袋を下げていた。
「ふたりでコンビニか……」
仲良さそうに歩くふたり連れをすれ違いざまに見送りながら、加賀谷はなんとなく思った。
――悠一は好きな人っているのかな……
「うわっ!? 何!?」
ふと思ったその瞬間、急に加賀谷の身体が引っ張られる。肩を組んでいる隣で氷川の首がこっくりこっくりと舟をこいでいた。
「ああっ! もう、こんなところで寝ないで! しっかりしてよ」
ふうっとひとつ息を吐き、加賀谷は氷川の腕を担ぎなおして歩き始めた。
やっとの思いで部屋にたどり着く。
玄関の扉を開け、すぐの廊下に座り込む氷川の両足から加賀谷が靴を脱がせる。氷川はそのまま這うようにしてリビングまで進み、ソファーの上へ倒れ込んだ。放っておくとそのまま眠ってしまいそうだ。
「悠一、こんなとこで寝ちゃダメだよ」
「やだ。まだ飲む」
酔いのあまり帰宅したかどうかすらも判断出来ていない。
駄々をこねていたのもつかの間、かけっぱなしの眼鏡の奥で瞼がくっつきはじめている。
ほんの一瞬困った顔をした加賀谷だが、諦めたようにひとつため息をつくと断った。
「ごめん悠一、力技使うよ」
そう言うと加賀谷はいとも
加賀谷の腕の中で氷川は既にすぅすぅと寝息を立てていた。起こさないよう注意を払いながら氷川の部屋へ運び、ベッドの上へそっと下ろす。眼鏡を外し枕もとの定位置に置いてから軽くタオルケットをかけてやり、部屋を後にしようとした、その時だった。
「加賀谷……」
眠っていたはずの氷川が加賀谷の名を呼ぶ。
「何?」
くるりと踵を返しベッドの脇に歩み寄る。
「俺、加賀谷の事が好きだ」
「え……?」
目の前で突然、氷川の口から思いを告げる言葉が飛び出た。それを聞いた加賀谷は驚いて床にひざをつき、その顔を覗き込んだ。だが、氷川は目を閉じたまま、話を続けた。
「いつの間にか加賀谷の事、目で探してる。視界にいないと落ち着かないんだ。 加賀谷って、一見、俺なんかよりずっとしっかりしてるんだけど、 時々ふっと儚げで危なっかしい感じがするんだ。 誰かが捕まえてないとどっか遠くへ行ってしまうような、そんな感じ。 俺、加賀谷に俺の側にいて欲しいと思ってる。いや、俺が加賀谷の側にいる。 側にいていっつも加賀谷の事、思ってる。約束するよ。 だからここにいて、一緒にいて欲しいんだ。好きだよ、加賀谷……」
「……!」
突然の氷川の告白に膝立ちのまま
「悠一……?」
目を閉じたままの氷川の肩を軽く揺すった。
「すぅ……」
「ちょ、ちょっと!? 寝てるの? ねえ! 悠一!」
もう一度揺すってみたが、反応はなかった。
「……悠一、今のは本気に取っていいのかな? それとも勢い?」
加賀谷はちょっとだけ困惑した顔をして眠っている氷川に問いかけた。
……答えるはずもないのだが。
「まぁ、いっか」
氷川が見ていないのが惜しいくらいのやさしい
一度だけ頭をそっと撫で、加賀谷は部屋を後にした。
あくる日の朝。
「悠一、起きて。もう十一時だよ」
相変わらず起こされている。
「う……ん、あれ? 服着たまま寝ちゃってら。そういや俺、昨夜どうやって帰ってきたんだっけ?」
ベッドの上で身体を起こし、眼鏡もかけずに空ろな眼差しで空を見詰める。
そんな氷川に対し、ベッドの脇に立った加賀谷が半ばあきれたように言った。
「昨夜の事、全然覚えてないの?」
首を
「何だか、とっても大切な事を言ったような気がするんだけど、 それが何なのか……しかもそれって言っちゃいけない事だったような……。 俺、何かヘンな事言わなかった?」
全く覚えていないらしい。
加賀谷は、少し間を空けてから凄く真面目な顔をして、ためらいがちに話し出した。
「……本当に覚えてないの? 悲しいよ、悠一」
ごくりとのどが鳴り、額からは緊張で汗が流れ出てきた。氷川は神妙な面持ちで次の言葉を待っ。
「昨夜、悠一は僕にこう言ったんだよ。……今度の日曜、いくらでもおすし、
全く覚えていないのを良い事に、加賀谷はちょっとからかってやろうと思った。
「ええっ!? お、俺、そんな事言ったの!?」
あたふたと枕の横にあった眼鏡をかけ、信じられないと言った様子で加賀谷の顔を見つめている。
「言ったよ、いつも加賀谷には迷惑掛けっぱなしだから、 たまには好きなだけ食べてもいいよって」
にっこり
「うわぁ……なんてことを……」
ベッドの上で膝を立て、頭を抱え込む。 加賀谷の大食いは相当なもので普段はそんなそぶりも見せないのだが、一度スイッチが入るとメンバー全員の食事分を一度で軽く平らげてしまうほど。氷川も今まで何度か目の当たりにしていた。
「支払いは……ローンでもいいかな?……」
ひきつった笑顔を向ける。
そんな氷川の様子に堪えきれず、加賀谷はとうとう声を出して笑い出した。
「ふふふ、嘘、嘘だよ。もう完全に目が覚めた? ついでに二日酔いも醒めたかな?」
「はぁ!? 嘘!? なんだよ! 脅かすなよ!」
ふうっと深くため息をつき、肩の力を抜く。あぁ嘘で良かったと心底思った氷川だった。
そんな氷川を見下ろしながら
「別に何も言わなかったよ、ただね……」
ベッドの上の氷川をいきなり抱き上げた。
「うわっ!? な、何するんだよ!」
「悠一ね、自分で歩けないほど酔ってたんだよ。こうして僕がベッドまで運んであげたんだ」
涼しい顔で抱き上げる、その腕の
やさしく
「お、俺、運んでくれなんて頼んだ覚え、ないから……」
ぷいっと横を向き、軽く拗ねる。
――ちょっとからかい過ぎたかな……
そっとベッドへ氷川を解放する。
「朝食、というよりもうお昼だね。かるくお粥を作ってあるから、食べるよね?」
いつも飲みすぎた朝は氷川のために粥を作る。
「……うん」
頬を少しだけ赤く染めた氷川が加賀谷の後についていく。
ダイニングテーブルにはお椀がふたつ、並んでふたりを待っている。
眩しい日差しがまだ夏である事を告げている。
ふたりのいる部屋の中はクーラーが効いていてとても涼しい。
だが氷川の胸は熱かった。
そして加賀谷の胸も。
昨夜の氷川の告白を胸の奥深くに大切にしまう、加賀谷だった。
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