38話 認めてやろう!
シャーノとの模擬戦を開始し、最初は俺の作戦通り行ったと思った。しかし…
「クロウ、何がしたいんだ?」
とうとうシャーノに馬鹿にされ始めた…
あの野郎、舐めやがって!
「ガーゴイル、シャーノを攻撃しながら壁に追い詰めろ。 バレないようにな」
ガーゴイルがシャーノに飛びかかる
「バンパイア、コウモリで俺を隠せ。 あと俺をどこにいるか撹乱させるために…」
「了解しました」
俺のフェイクを3つ作った。 これでシャーノには俺が4人に分裂しているように見えるだろう
俺はそのままウィッチを召喚し、フェイクの1つに隠れさせた
「お前意外と厄介だな」
シャーノはガーゴイルに苦戦していてフェイクに気づいていない
「契約主のご命令だ」
ガーゴイルはシャーノを壁に追い詰めた
「…! またか!」
「契約主!」
ガーゴイルが俺の名前を叫ぶ、どうやら追い詰めたんだろう
「沈め!」
俺はシャーノの立つ真下の地面を緩くした
すかさずシャーノがジャンプし、魔法を使ったんだろう。 宙に浮いたままだ
「俺を壁に追い詰めてリンチする気か? 出来るもんなら…」
クロウが4人いる…? ありえない、きっと3つはフェイクだ!
「ファイア!」
とクロウが叫び4つのうちの1つから火の玉が飛んでくる。 それが本物のいるところか!
シャーノはすかさず避け、攻撃してきたコウモリの大群に重力をかける
「くっ…!」
…!? 今の声はウィッチか? ならクロウは…
「うおおおおお!」
真下の奴だったか…!
グサッ…
シャーノが落下していくのを俺が抱き抱え、ゆっくりと地面に着地する
水の剣、なかなか使えるな…
「しかと見せてもらったぞ」
ワイバーンが降り立ち、俺に近づいた
「中々に面白い戦法だ。 小僧が考えたのか?」
戦法… まあそんな所だろう、俺は最初にシャーノがジャンプした時ウィンドカッターで撃ち落としたかったのだが…
まあ結果オーライってやつだ
「はい、飛び上がった相手を打ち落とそうとかと」
「ほほう、面白い。 小僧の使い魔になってやろう」
やったぞ…
「本当ですか!?」
「ああ、ドラゴンに二言はない」
やった、これで俺の戦力は格段に上がる!
「ではまた次の機会にな、小僧」
ワイバーンは消えた …小僧は変わらないんですね
「クロウ…?」
シャーノが目を覚ました
「ごめんシャーノ、保健室まで連れてくよ」
俺は腹部を切られたシャーノを抱き抱えたまま保健室へと向かった
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