36話 これって良いのかよ!

俺の午前の日程は借り物競争で終了し、残すは午後一発目の騎馬戦のみとなった


「シャーノ、騎馬戦て魔法使って良いんだろ?」


「ああ、相手が死なない程度でならな」


ならいっその事使用禁止にした方がいいんじゃ…


「バンパイアとウィッチで壁を作れ、その隙を着いて俺が重力で…」


「それはやめとけ、下手すれば死ぬ」


シャーノは無意識に人を殺しかねないだろう、また天然の域を超えている気がする


「そうか…」


何故かしょんぼりとしている



「さ、行くぞ」


俺はシャーノと他のクラスの奴が作った騎馬に乗った。 意外と安定している…


パンッとスタートの銃声が聞こえた、俺達は敵に突っ込む


「バンパイア、ウィッチ、ガーゴイル!」


俺は3体を召喚し、ウィッチにはバリアを張らせ、俺達の周りを囲ませた


「さて、どう敵のハチマキを取りに行こうか」


敵のハチマキを騎馬に乗りながら取る

ただそれだけのゲームのはずが、魔法が使用可能のためただの魔法合戦になっている


すると1組の騎馬がやって来た


「バンパイア、ガーゴイル、上のやつのハチマキを取ってこい」


少々下劣な方法だが勝つためだ、しょうがない


「どうぞ」


案外あっさりとハチマキを持って帰ってきた

向かって来た騎馬は崩れている。まあバンパイアとガーゴイルが寄ってきたらそうなるよな


すると今度は7組くらいが一気にやったきた

味方は何をしているんだ!


…全滅していた。 俺が最後の砦か


一体どんな奴にやられ…っ!


沈んでいくっ…! 茶属性の魔法か!?

どうやら左から2番目の奴だろう、こちらに手を向けニヤニヤしている


「ふんっ!」


とシャーノが力むと重力の魔法で俺達4人の騎馬とウィッチを浮かべた


バンパイアとガーゴイルは飛んでいたため何ともなかった


「上と下からなら上の方が有利だ」


シャーノは俺の方を向いてニヤリとした


「わかってる、さぁやるぞ」


俺は右手を地面に向けて伸ばし


「バンパイア、ガーゴイル、仲間を召喚してやれ」


バンパイアは吸血コウモリを、ガーゴイルは援軍を呼び寄せた


グラウンドはコイツらの援軍の影で真っ暗になった


「どうすればいいかわかってるな?」


バンパイアとガーゴイルは頷き、地上にいた騎馬7組を襲いに行った


数分後、俺達を地面に沈め、勝利を確信していた奴らは全員倒れていた


「俺達の勝ちだ、逆転勝利だ!」

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