15話 洞窟での死闘!
俺とレイにとって1番厄介なのは後ろにいる女3人だった。そいつらは容赦なく剣を振ってくる男達3人にバリアを張ってくるため、攻撃を与えることが出来ないでいた
「レイさん、サポートに回ります」
俺はそう言いレイさんの前にバリアを張った
…母親から教わった魔法が役に立った
「ありがとう、クロウ」
レイはそう答えると腰に装備していたのであろう剣を手にし、大男に向かって行った
俺はバリアを張りながらバンパイアを召喚した
「どうなされました主様」
こんな時に呑気な奴だ、俺はバリアを張る女を倒してこいと命令した
そうこうしているとレイは大男と剣を交えていた。心配はしていなかったがもしもの為に俺は回復魔法の準備をした、ところが…
「ぐっ…!」
レイに炎の玉が当たった!どうやらバリア女共の他に攻撃魔法を使う男達がいたのだ。
攻撃を防げなかったという事は俺のバリアがまだ弱いという証拠だ
「レイさん!」
回復するため近づこうとするがバリアで守られた剣を握る男が2人、俺の行く手を塞いだ
俺は右手の杖を左手に移し替えて剣を生成し、以前ミカエルに習った剣術を使う事にした。
しかしバリアが固く、むしろ自分が押されていく…
すると1人のバリアが消えた、バンパイアがバリア女を1人倒したのだろう。俺はすかさずバリアが消えた男を斬り裂いた!
斬られた男は倒れ、俺ともう1人のバリアを張られた男との一騎討ちになった
レイは大丈夫だろうか…。その一瞬の気の迷いにより俺は男に右腕を深々と斬られる
痛い…ミカエルに切られた時よりも格段に傷んだ
白魔法を使おうにも左手には杖があるためどうにも出来ない。早くコイツを倒さなければ…!
幸い敵の中に白魔法を使える者はいなかったようで、先程斬った男は地面に倒れたままだ
俺はそいつを足で蹴り上げ、まだ斬られていない男の方に飛ばした
すると斬られていない男は避けた。その隙をつき、俺は蹴り飛ばした男と共に突き刺そうとした
またしても幸運な事に、避けた男のバリアが丁度消えた。よくやった、バンパイア!
ぐしゃっと嫌な感覚がしたが俺は無傷だった方の男を倒すことに成功した
俺はレイの方を見た、すると…
「こんなもんか」
レイは大男に踏みつけられていた
大男を見る限りバリアが無くなっていたのでバンパイアはバリア女を全員倒したのだろう
だが俺のバリアもとうに消え、レイはやられるがままだったのだろう。当たり前だ、状況を見る限り1対5だ…
「殺す、ぶっ殺す!」
俺は大男に飛びかかった。レイを守りたい、その一心だった
「やるか小僧!」
俺は大男と剣を交えた、ところがこいつの攻撃やけには重い!先程の男2人の同時攻撃とは比にならないくらいだ!
俺は大男と剣を交えながらコイツを燃やし尽くす想像をした、しかし想像がまとまらない…
このままでは俺とレイはここで殺られる…!
「主様!」
バンパイアが戻ってきた!
が…後ろにいた攻撃魔法の男達の攻撃によって撃ち落とされてしまった!
1対5…こんな絶望的な状況でレイは戦っていたのか!?
いくらバリアを張るやつを倒し、前衛を3人から1人に倒したと言っても相手の親玉は勿論、後衛がまだ4人も残っている!
クソ、こんな所で…父親(サタン)も、母親(ラファエル)も、ミカエルも殺せていないのに!
殺してやる、全員残らず殺してやる!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます